Mob Rules (Black Sabbath)

ロニーがBlack Sabbathに加入した2作目のアルバム。1981年発表。メンバーはロニー(ヴォーカル)、トニー・アイオミ(ギター)、ギーザ―・バトラー(ベース)、ヴィニー・アピス(ドラム)。
ここで初めて加入したヴィニー・アピスは、このあと断続的ながら30年にわたってロニーと活動を共にします。
収録曲は以下の通り。
※曲のリンクは本ブログでその曲を特集した記事に繋がっています
1. Turn Up the Night
2. Voodoo
3. The Sign of the Southern Cross
4. E5150
5. The Mob Rules
6. Country Girl
7. Slipping Away
8. Falling Off the Edge of the World
9. Over and Over
前作のHeaven and Hellからわずか1年後に発表されながら、これまた遜色ないアルバムです。#1・Turn Up the Nightはトニー・アイオミのリフは紛れもなくBlack Sabbathでありつつ、ロニーの意外なほど明るい歌唱がかえって奇妙な暗さを醸し出す佳曲。#2・Voodooは逆に、ずりずりとした音作りのタイトル通り魔術的な曲。#3・The Sign of the Southern Crossは静かなイントロからヘヴィになり、全体の雰囲気と長大さは「Heaven and Hell」のタイトル・トラックを想起させます。#6・Country Girlは珍しくロマンチックな味があります。#8・Falling Off the Edge of the Worldは不安感の漂うゆっくりしたイントロから一気に速いテンポになり、その終末観がぞくぞくするほどかっこいい。
ロニーは以前「惰性で作った」と言っていたそうですが、とてもとてもそんな風には感じられません。
#4・E5150と#5・Mob Rulesは、のちに2007年からHeaven&Hell名義でツアーを開始した時、ライブのイントロ⇒1曲目の流れで演奏されていました。ほぼ毎回そうだったと記憶しています。
このアルバムからの曲をライブのたびに5曲ぐらい演奏していた点から考えるに、やっぱりいい作品だという認識がメンバー間にあったのでしょう。
特におすすめの曲:Turn Up the Night、Mob Rules、Falling Off the Edge of the World
総合評価:93点
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お言葉に甘えて
Re: お言葉に甘えて
ゆみ様、お待ちしておりました~(*´▽`*)
アトリエの写真というのは、橋本浩美さんが撮影されたDMの写真ですね?
撮る人によってあんな風になるんだなぁと思って感激しています。実態はけっこうなガラクタ部屋なのです(笑)
私はMob Rulesの中では、Falling Off The Edge Of The Worldが一番好きかも。Voodooは2007年の再結成の時、ライブでロニーがロングバージョンにしてくれていて、そういうちょっとした演出のうまさがやっぱり一流なのでしょうね。
Throw Away Childrenの歌詞はいずれ出すつもりですが、今はHoly Diverの和訳と解釈に手間取っちゃって・・・。いやー、ロニーの歌詞はなかなか深い!
まずは、とりあえず遺作までのアルバムを紹介していこうと思います。
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Re: ライブ
私の好きなライブは、Heaven&Hell時代の「Live from Radio City Music Hall」です。何しろ、これが生まれて初めて買った音楽DVDでしたし、ここからロニーの全作品を追いかけるようになりましたので。ちょうどロニーを好きになったのが2007年で、H&H名義での再結成がすごく話題になっているときだったんですね。音楽番組でもH&Hのことをよくとりあげていて、DVDに収録された映像の断片を流したりしていました。それで、これは買わないといかんわ!となったんです。
RainbowはLive in Munichを持っています。ライブだと曲が一段と迫力を増しますよね。特に1stからの曲は。
呼び方の件、承知いたしました。私はニキさんでどうぞ~^^
原点回帰
アルバムのセールスは芳しく無かった様ですが「なんで?」と言いたくなりますねぇ。
そう言えば「テクニカル・エクスタシー」もそんな感じでした。
前作同様の曲調を期待しすぎた裏返しでしょうかねぇ。。。
時代がついてこれなかったと言っておきましょう(笑)
このアルバムツアーの頃にはブートのライヴ盤なんかがケッコウ出回っていたので、数枚買いましたがロニーは音を外しませんね。トランペットをやっていた事もあり、絶対音感があるのでしょうがホンマ凄いですわ!
ちなみに何故か「ディヒューマナイザー」を聴きながら書いてます。
ヘッドフォンをし爆音で、しかもUKアナログ盤で(笑)
Re: 原点回帰
ロニーの絶対音感については定評がありますね。ライブでも、意識的に外すのでなければ絶対に音を外さないといいます。
Dehumanizerは良いアルバムですよ~!私も大好きですし。いや、このさい正直に書きますと、ロニーの全アルバムの中で一番高く評価しているアルバムだったりします。そのうちレビューにも出てくるはずです。遺作まですべて書く予定ですので。
No title
このアルバムは素晴らしいけどたしかにHeaven and Hellほど評価はされていませんね。この後にもう一枚作っていればどうなってたんだろうなって思います。
おどろおどろしいジャケットですが、実際の音はかなりマイルドな感じですね。実際、当時のLIVEの演奏の方が凄まじかったので、Voodooなんかはこのスタジオ版はポップにさえ聞こえました。
個人的にこのアルバムで不思議に思ったことがいくつかあります。まずはなぜMob Rulesがアルバムタイトルになったのか?(sign of the southern crossやfalling off the ede of the worldの方が大作な分、タイトル曲っぽいのですが)
次にジャケット裏の曲順と実際の収録曲順が違うのはなぜ?
最後にめっちゃ名曲なover and overをLIVEでも演奏せず、ベスト盤にも収録されず、インタビューでも語られることがないのか・・・。
すいません、めっちゃ独り言になりました。
Re: No title
Mob Rulesについては、ツイッターでフォロワーさんが「批評家の『何か批判しないといけない病』で実際より低く評価された」という内容のことを書いていました。前作と同じで素晴らしいと書くわけにはいかないから、と。これはちょっと当たっている気がします。
このジャケットはアルバムより10年位前に描かれたとあるアーティストの作品で、バンドが気に入って採用したそうです。で、ここ数年になってこのジャケットに「kill ozzy」の隠しメッセージがある!という話が出てきてトニー・アイオミが否定したりしていました。詳しくは下の記事をどうぞ!
https://niki0223.blog.fc2.com/blog-entry-155.html
> 個人的にこのアルバムで不思議に思ったことがいくつかあります。まずはなぜMob Rulesがアルバムタイトルになったのか?(sign of the southern crossやfalling off the ede of the worldの方が大作な分、タイトル曲っぽいのですが)
> 次にジャケット裏の曲順と実際の収録曲順が違うのはなぜ?
> 最後にめっちゃ名曲なover and overをLIVEでも演奏せず、ベスト盤にも収録されず、インタビューでも語られることがないのか・・・。
タイトル曲については、前作と対照的にコンパクトで分かりやすい曲を表に出そうとしたのかもしれません。あとはMTVとの関連もあるかな?と思いました。(81年ではまだそんなにミュージックビデオも発達していたとは考えられませんが、ライブ映像でオンエアという形もありますので)
あと、ロニーはけっこう「何でこの曲をやらないの??」というパターンが多いんです(笑)。私の好きな曲でも、DIOのThrow Away ChildrenとかBlack SabbathのToo Lateとか、ライブを見つけたことのない名曲があちこちに・・・ まあ、これはいろいろなバンドでよくある話かもしれませんね。
またおいで下されば嬉しいです!
No title
ロニーはトニーやギーザー達と仲違いして誌面で相手を非難しながらも、このアルバムが低評価に終わったのに憤慨したことを、当時のインタビューで語っていましたね。
ジェケットの「kill ozzy」はけっこう昔から言われてましたね。あと布に映る悪魔の顔とか。このアルバムジャケットは最高にかっこいいですよね。
ロニーはけっこう「何でこの曲をやらないの??」...そうです、めっちゃ多いですよね。Die youngはMob Rules Tourではセットから外されたし、Dioでの最初のツアーでCaught In the Middleをやらなかったり、Heaven and HellではEar In The Wallを外したり、数えだしたらキリがないのですが、それだけ名曲が多かったってことも事実ですよね。
Re: No title

まあいまだに「最も物議を醸したメンバー交代」に数えられるくらいですから・・・オジーもソロのライブでロニーに見立てたパフォーマーを処刑するショーとかやってましたし。
一方、布に写っている悪魔の顔はわりと納得できる感じですね。
Ear in the Wallは、Heaven&Hellのショーで数回ですが演奏されたことがあるようです。Radio City Music Hallのライブに入らなかったのが残念!
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アトリエの写真 見ました~、清涼感が溢れた素敵な写真ですね。
Mob Rules 大好きなアルバムです。一番好きな曲は…いい曲ばかりで選べない…
タイトル曲かな(^-^) voodooは、ライブバージョンの方が好きです。
サバスは、ギターとベースの重厚感がすごいですね。車のドライビングシートの下にウーハーを置いてますが ベース音が体に響きわたって…なかなか車から降りられないです(^o^)
Throw away the childrenは私も好きです、かわいい子供達の歌声が哀しみを誘いますね。
私のロニーの出会い曲は Rainbow in the darkです、一目惚れ?一聴き惚れでした。
ロニーの素晴らしさを伝えて下さるブログ
を書いて頂いてありがとうございます。
楽しみにしてます。