I (Black Sabbath)
すんげえ短いタイトルだけどこれで正式です。
これはライヴでもかなり演奏されていたのよね。のちのHeaven&Hell時代でも。

I by Black Sabbath
※翻訳は管理人によるものです
I am anger under pressure
Left in cages, a prisoner
The first to escape
俺は怒り 圧力の下で
檻に入れられ囚われの身
真っ先に逃げだす
I am wicked
I am legion
Strength in numbers, a lie
The number is one
俺は魔法使い
俺は軍団
数の強さ、いや嘘だ
数はただ1つ
I, I, I
Everything that I see is for me
全て見るものは我がもの
Yes, I am giant
I'm a monster
Breaking windows in houses
Buildings of glass
Rebel, rebel, holy outlaw
Ride together, don't try it
The power's in one
そう、俺は巨人
俺は化物
家々の窓を打ち割り
硝子の建物を壊す
反逆 反逆 聖なる無法者
一緒に乗れ やめておけ
力はただ1つ
I, I, I
I am standing alone
But I can rock you
I, I, I
On the edge of the blade
But the knife can't cut the hero down
俺は 俺は 俺は
俺はひとりきり
でもお前を揺さぶってやる
俺は 俺は 俺は
刃の端っこに立つ
でもナイフでヒーローを切ることはできないのさ
I am virgin, I'm a whore
Giving nothing, the taker
The maker of war
I'll smash your face in
But with a smile
All together, you'll never be
Stronger than me
俺は純潔、俺は淫靡
何も与えず奪うだけ
戦いを生み出す
お前の顔を殴りつけ
顔には微笑み
みんな一緒さ お前は決して
俺より強くはなれないんだ
I, I, I
Right here on my own
But I still rock you
I, I, I
Don't follow behind
Just leave me on the outside
俺は 俺は 俺は
ここでひとりきり
でもまだお前を揺さぶってやる
俺は 俺は 俺は
後に続くな
俺を外にほっておいてくれ
I, I, I
I am standing alone
But I can shock you
I, I, I
On the edge of the blade
But no-one makes the hero bleed
No, no, no, no, no, no
俺は 俺は 俺は
一人で立っている
でもお前を震撼させてやる
俺は 俺は 俺は
刃物の上
でも誰もヒーローを傷つけられないのさ
無理 無理
I am hunger, no, no, no
Feed my head, no, no, no
All together, you'll never
Never make the hero bleed
No, no, no
俺は飢え
満足させてくれよ
みんな一緒さ お前は決して
ヒーローを傷つけることはできない
この曲についても、ツイッターのフォロワーさんからロニーの言葉をいただきました。
「"I"は個人についての歌だ。自分のことについて書きたかったんだ。自分がこう感じているんだから、キミもこう感じるかもしれない。それなら彼や彼女もそう感じるかもしれない、ということ。厳密に言えば、今は何もかも気にするのは忘れて、自分のことを考える時期じゃないのか、自分だって重要なんだ、ということだ。『ネットワーク』と言う映画で、ピーター・フィンチが窓を開けてこう言うシーンがある。『もしも怒っているのなら、もう沢山だ、耐えられないと言え』と。これがこの曲の内容だ。この曲についてはとても満足しているよ。」
もうね、ベスト盤DIO Yearsで聴いた最初からなんですけど、これはロニー自身の歌以外にあり得ないと思っていました。
矛盾のかたまりが1つにまとまるこの壮絶な自己告白を見よ。
目についたキーワードをとりあえず拾ってみます。
prisoner/escape (囚われの身/逃げ出す)
Strength in numbers, a lie/The number is one(数の強さ、いや嘘だ 数はただ1つ)
holy outlaw(聖なる無法者)
Ride together, don't try it(一緒に乗れ やめておけ)
On the edge of the blade/But the knife can't cut the hero down(刃の端っこに立つ/でもナイフでヒーローを切ることはできないのさ)
I am virgin, I'm a whore(俺は純潔、俺は淫靡)
I'll smash your face in/But with a smile(お前の顔を殴りつけ/顔には微笑み)
Right here on my own/But I still rock you(ここでひとりきり/でもまだお前を揺さぶってやる)
I am standing alone/But I can shock you(一人で立っている/でもお前を震撼させてやる)
On the edge of the blade/But no-one makes the hero bleed(刃物の上/でも誰もヒーローを傷つけられないのさ)
相反するようでいて、どちらもロニーの真実のように見えませんか?
聖なる無法者なんてキリスト教禁制時代の殉教者みたいだよね。
おそらくこれはヘヴィメタルを有害とみなす勢力へのロニーの返答でもあったはずです。
The number is oneのところは、ロニーにはファンがたくさんいたけど結局立ち向かうのは自分自身でしかない、という覚悟が見えるような。
Edge of the Blade(刃の端っこ)とは84年の曲のThe Last in Lineに似たフレーズですが、こちらの方がもっと切羽詰まった感じがします。
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tag : ロニー・ジェイムス・ディオヘヴィメタルハードロックブラック・サバスBlackSabbathヘヴン・アンド・ヘルヴィニー・アピストニー・アイオミギーザー・バトラー
流石
Re: 流石
歌詞を訳すときは「ロニーが何を訴えたかったのか」をずいぶん考えました。資料があればいいですけど、時には本当に心理戦みたいになっちゃったこともあります。
大好きな曲です。