Here's to You (DIO)

Here's to you, here's to me
Masters of the universe
The curse of destiny
All for one, it's one for all
Now you can pull the trigger as we're knocking down the wall
When you finally shoot too high the lie will always bring it down

お前に乾杯、俺に乾杯
宇宙の支配者
運命の呪い
みんなは1人のために、1人はみんなのために
さあ、壁を叩き壊すために引き金を引くんだ
お前が高く撃つなら、いつだって嘘を倒せる



You resurrection angels look what we found
That the wheel goes around so here's to you

復活の天使よ　俺たちの見つけたものを見ろ
車輪は回っている　これがお前たちのものさ



Come on, raise the dead heads will roll
Cancel the infection we can purify the soul
Do the crime then write the law
There's no wrong you can change it
Where a change you've never saw

さあおいで、死者を起こせ　罰が下される
感染を止めて魂を清めろ
犯罪の後で法を書く
お前には決して分からなかった変化の場所で
お前が変えられる間違いなんてない



Hey, you desperation angels
Here we found that they all fell down so
Here's to me, here's to you

なあ、絶望の天使
あいつらがみんな倒れるのが分かった
俺に乾杯、お前に乾杯



Here's to you, here's to me
Here's to reason, hey
Here's to me, here's to you
Raise the dead, here's to freedom

お前に乾杯、俺に乾杯
これが理由
俺に乾杯、お前に乾杯
死者を起こせ、自由に乾杯

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この曲の題材は判明しています。
ツイッターのフォロワーさんが送ってくださった当時のインタビュー記事のおかげです。ほんと、フォロワーさんさまさまです。ありがとうございます🌟

ロニーの言葉を拾ってみましょう；

「Here's to Youは、政府の愚行や宗教上の馬鹿馬鹿しいことや、今世の中で起こっているあらゆるくだらないことに対して立ち上がるために集まった個人やグループについての曲」（一部、引用者が句読点追加）


宗教上の問題については同じアルバムの1曲目にあったJesus, Mary and the Holy Ghostでも扱っていましたね。ロニーはイタリア系アメリカ人として生まれ、当然のようにカトリックの中で育ったと思われます。しかし教会に掲げてあるキリスト像がとても怖かった、と語っていました。
また、1年前にBlack Sabbathで出したアルバムDehumanizerにもTV Crimes、Sins of the Fatherと同系列の曲が2曲あります。どちらも偽物の救世主や聖人がテーマになっていると思しき内容です。

ロニーの国アメリカは現代の最先端を行っているようで、実は宗教色も非常に強いんですよね。悪いことばかりではありませんが、いまだに進化論がタブーの州とかがあったりするそうです。
ヘヴィメタルを害悪をもたらす音楽として目の敵にしていたのは、確かこういったキリスト教の保守勢力で、ロニーはそういう人々に対するレジスタンスとして曲を作っていたのではないでしょうか。


この後にもロニーは抵抗の歌と言える曲を何回か作っています。例を挙げるなら02年のKilling the Dragonのタイトルトラック、09年のThe Devil you KnowのEating the Cannibalsなどですね。


しかし、この曲の狂騒的ともいえるテンションを見ると、単にレジスタンスを賛美するだけのロマンチックな歌とは思えない、一抹の不安をも感じます。
いずれ抵抗が暴動になり、手が付けられない状態になるのでは・・・ロニーにはそんな視点もあった気がするのですが、皆さんはいかがでしょうか。








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