Twisted (DIO)
89年のアルバムLock up the Wolvesより、Twisted。
このアルバム、意外に知らない人が多いけどイェンス・ヨハンソンが参加してるのよね。

Twisted by DIO
※翻訳は管理人によるものです
It's just a matter of time
He was the victim and he never saw the crime
He had invisible eyes
He told you truth but you were sure of it lies
ただ時間の問題なんだ
彼は犠牲者で犯罪を知らなかった
彼は不可視の目を持っていた
彼は真実を告げたのにお前たちは嘘だと思った
Cause he was twisted
He was twisted, all right
だって彼はゆがんでいたから
ねじれていたから そうさ
He was the fortunate one
He could have pulled the trigger but he couldn't get the gun
They told him that he was blind
He didn't understand cause he could see them inside
彼は幸運なやつだった
引き金を引けたのに銃は手に入らなかった
みんな彼を盲目と言った
彼はみんなに会えた理由が分からなかった
Where they were twisted
Oh so twisted
He could feel it they were twisted
Twisted up inside
みんながゆがんでいた場所
すごくねじれていた
彼はみんなのゆがみを感じられた
いじり回されて
Look inside any window
Come on and see the show
It's the same generation
They set you free but they just won't let you go, no
No, no, no
どんな窓の中でも見ろ
こっちでショーを観なよ
同じ世代なんだぜ
彼らはお前を自由にするけど解放はしない 駄目なのさ
ノーノー
Just a matter of time
They told me I was guilty so I thought I did the crime
I never learned how to cry
And when I told the truth they were sure it was a lie
Sure that I would try
Sure of it
Sure of it
Cause I'm so twisted
ただ時間の問題なんだ
彼らが俺に有罪だと言ったから そうだと思った
泣く方法なんて学ばなかった
そして俺が真実を告げた時彼らは嘘だと信じた
もちろんやってみるさ
自信はある
自信はある
だって俺はすごくゆがんでいるから
Well, he's twisted
I'm twisted
She's twisted up inside
They're twisted
We're twisted
And when you're twisted
There's just no place to hide away
そう、彼はゆがんでいる
俺もゆがんでいる
彼女の中身はゆがんでいる
彼らはゆがんでいる
俺たちもゆがんでいる
そしてお前がゆがんだら
ずらかる場所なんてないのさ
一読して思ったのですが、これ、キリストについての歌じゃないでしょうか。
いやだってなんかそれっぽいじゃない!笑
Lock up the Wolvesには他にも明らかにキリストを指しているWalk on Waterという歌がありましたが。
特に最初のこの部分とか。
↓↓↓
He was the victim and he never saw the crime
He had invisible eyes
He told you truth but you were sure of it lies
彼は犠牲者で犯罪を知らなかった
彼は不可視の目を持っていた
彼は真実を告げたのにお前たちは嘘だと思った
キリストが神の子であるなら何も悪いことはしないわけだし、にもかかわらず人間によって処刑された犠牲者であることも合致しています。
次のinvisible eyesはそのまま訳すと「見えない目」で盲目と区別がつかなくなるので不可視の目としました。これも、人間には持ちえない神の目と考えれば合点がいきます。
3行目。キリストの教えたかったことと、人々が(勝手に)解釈したことって乖離していたんですよね。人々はキリストに、ローマ帝国を武力で打ち破ってユダヤ人の国を打ち立てる現実的な英雄であってほしかった。でもキリストが本当に説いたのは非暴力主義と愛の教えだった。それで人々は幻滅し、一方ローマ帝国の方はキリストを政治犯とみなして処刑したわけです。
この曲はその後の部分もキリストと人々の感覚のずれを様々な言い方で表しているように思えます。それがtwisted(ねじれている、ゆがんでいる)なのかもしれません。
キリスト自身がゆがんでいるはずはないので、これはロニー独特の皮肉ととるべきでしょう。
ちなみにtwisted upになると「いじり回される」という意味になります。
Come on and see the show
It's the same generation
They set you free but they just won't let you go, no
No, no, no
どんな窓の中でも見ろ
こっちでショーを観なよ
同じ世代なんだぜ
彼らはお前を自由にするけど解放はしない 駄目なのさ
ノーノー
ここの部分は、どんな深刻な出来事もショーのように鑑賞してしまう人々の心の残酷さを表しているように見えます。
何も現代病ではなく、昔から処刑は娯楽だったりしましたからね。あんま変わっていないんじゃないのかな。
で、次の部分だけが歌詞の中で「彼」と呼ばれていた人物の一人称体になっています。
キリスト説で読んできましたけど、単に「言ったことを信じてもらえない人の歌」と考えることもできるかな。ギリシア神話のカサンドラみたいに。
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