Blood from a Stone (DIO)
93年のStrange Highwaysより、Blood from a Stone。
前にもちょこっと書きましたけど管理人、このアルバムが好きでしてね。そのうち妄想ジャケットでも作ろうかと考えているのですよ。
(*´▽`*)

Blood from a Stone by DIO
※翻訳は管理人によるものです
Oh, you've been surprised again
Pulled like a leaf to the waterfall
Everybody's just pretending
I thought that you'd learn by now
また驚いているね
滝の上の葉っぱみたいに引っ張られて
みんな正体を偽っているのさ
お前はもう学んだと思っていたのに
Oh, think about it one more time
What have you got when the God is gone
Clouds don't have a silver lining
And all you ever get is rain
もう1度考えてみなよ
神様が行ってしまったときに何を得たんだい?
希望の兆しもなく
お前が手に入れるものといったら雨だけ
Cause you can't get blood from a stone
You can't open the door if there's nobody home
They've taken it all so just leave me alone
You can't get blood from a stone
石から血は流れないからさ
無人の家の扉は開かない
連中はみんな持って行ってしまい俺は1人きり
石から血は流れないのさ
It isn't once upon a time
When nobody falls and the hero flies
That victims got to fit the crime
And nobody goes down with you, you, you
昔々の話じゃない
誰も失敗せず英雄は空を飛んでいた時
犠牲者は罪にふさわしい存在になった
誰もお前と一緒に降りはしない
Cause you can't get blood from a stone
You can't open the door if there's nobody home
They've taken it all so just leave me alone
No, you can't get blood from a stone
石から血は流れないからさ
無人の家の扉は開かない
連中はみんな持って行ってしまい俺は1人きり
石から血は流れないのさ
No blood from a stone
Go on and leave me alone
And I know it's a shock
To learn you can't
You can't, you can't get blood from a rock!
石から血は流れない
行って俺を一人にしてくれ
ショックなのはわかるよ
出来ないと分かったらね
出来ないのさ 石から血を貰うことは
blood from a stoneとは、ネットで調べたところによると非常に困難なことをする、みたいな意味だそうです。一方で、貧しい人から金を搾り取ろうとするという意味もありました。
石は冷たさや人の心を持たない冷酷さの暗喩なので(よく「石の心」とか言います)、そこから命や人間的な温かさの象徴である血を流させるのはまず無理でしょう。
ロニーの証言によると「他人を利用する人間についての曲」だそうです。
この曲では具体的にどんなストーリーなのか?と考えると、悪い商売に手を出して全て失った人とかが思い浮かびます。
あるいは悪の道にすっかり染まってしまって後戻りできなくなっているとか。
一人称で喋っている語り手も、その相手もともに救えない状況に陥ってしまっているのでしょう。
読んだところでは語り手の方が古参で、話しかけている相手はまだ新入り、というかまだその道に完全に染まってはいない状態のようです。(「また驚いているね~お前はもう学んだと思っていたのに」などから)
a leaf to the waterfall=滝の上の葉っぱは無力なもののたとえ。
silver liningは雲の向こうに太陽があるときにできる光の縁取りのことで、希望の象徴だそうです。
rain=雨はここでは哀しみを表すものでしょう。
When nobody falls and the hero flies
That victims got to fit the crime
誰も失敗せず英雄は空を飛んでいた時
犠牲者は罪にふさわしい存在になった
勧善懲悪が実現されるなら不当に苦しむ者はいなくなるはずです。そういう時代は実際にあったというより神話の領域でしょうけど。
しかしこの曲の舞台、つまり私たちのいる現実の世界ではそうではありません。
おそらくここに出てくる語り手も、ささいな失敗から取り返しのつかないところまで堕ちてしまったのではないでしょうか?
そして、同じ世界に堕ちつつまだ日の浅い人間を憐れみと哀しみの目で見ているのです。
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