Double the Pain (Heaven&Hell)

前にDIO時代のPainという曲をここで取り上げたのですが、今回はその強化版(!?)。
2009年、Heaven&Hell唯一のアルバム・The Devil You Knowに入っているこちらの曲です。
Double the Pain by Heaven&Hell
※翻訳は管理人によるものです
A stab in the back
Is worth waiting for tonight
He's seen enough joy for today
A sudden attack
Would just start the evening right
And maybe a penance to pain
背中の1刺し
今夜を待った甲斐がある
あいつは今日を楽しんでいるようだ
突然の攻撃は
正しく夕方に始まり
それが痛みへの購いになるかもしれない
Thunder and lightning, electric machines
These are the devils that shout in his dreams
雷と稲妻、電気機器
あいつの夢の中の叫びには悪魔がいる
Double the pain, he's strong, he will survive
Double the pain, it will make him come alive
Double the pain
痛みを2倍 やつは強い、きっと生き延びる
痛みを2倍 やつはそれで生き返る
痛みを2倍
Games of the heart
Not fair and you can't win
But torture and anger can play
You've never said no
To just another spin
And losing is one step away
命がけのゲーム
アンフェアで勝てない
でも拷問と怒りの出番がある
お前は決して次の1回転に
ノーと言わず
負けにあと1歩
Friendly confusion, like nothing you've seen
These are the demons that shout in his dreams
お前が一度も見なかったような親しい混乱
あいつの夢の叫びには魔物がいる
Double the pain, he's strong, he will survive
Double the pain, it will make him come alive
Double the pain
痛みを2倍 やつは強い、きっと生き延びる
痛みを2倍 やつはそれで生き返る
痛みを2倍
A slap in the face
To bring him back around
It's a touch like cool morning rain
He's fallen from grace
And slammed to the ground
And begs for some more of the same
顔に1発平手打ち
それであいつは正気付く
朝のさわやかな雨のようなタッチ
あいつは優美な世界から墜ち
地面にたたきつけられ
同じようなものを欲しがっている
Thunder and lightning, eccentric machines
These are the devils that shout in his dreams
雷と稲妻、電気機器
あいつの夢の中の叫びには悪魔がいる
Double the pain, he's strong he will survive
Double the pain, it will make him come alive
Double the pain, I'm sure I saw him smile
Double the pain, let's kick him for a while
And double the pain
痛みを2倍 やつは強い、きっと生き延びる
痛みを2倍 やつはそれで生き返る
痛みを2倍 あいつはきっと笑顔になった
痛みを2倍 あいつをしばらく蹴り続けてやる
痛みを2倍
この曲、冒頭のギーザー・バトラーのリフが気持ち悪くて最高ですね(*´ω`*)
ロニーの言葉によるとこの曲も「苦しみを自分で求めるようになってしまった人」がテーマだそうです。
また、アルバムリリース時の別の記事では「他人を傷つけようとして自分も傷つく人間の話」との説明もありました(ロニーの言葉ではなくて地の文)。
A stab in the back
Is worth waiting for tonight
He's seen enough joy for today
A sudden attack
Would just start the evening right
And maybe a penance to pain
背中の1刺し
今夜を待った甲斐がある
あいつは今日を楽しんでいるようだ
突然の攻撃は
正しく夕方に始まり
それが痛みへの購いになるかもしれない
全体的に当事者を外から眺めている視点ですね。stabとsudden attackは同じものを指しているかも。
penanceはカトリック用語でゆるしの秘跡に当たり、神父さんに懺悔して罪の赦しをもらうこと。
(管理人、キリスト教の学校出身だったけどプロテスタント系だったせいかこれは記憶にないなあ)
痛みを購うのも同じ痛みだという点に、陥っている心理の危なさが出ていますね。
Thunder and lightning, electric machines
These are the devils that shout in his dreams
雷と稲妻、電気機器
あいつの夢の中の叫びには悪魔がいる
このelectric machines、訳すと文字通り電気機器でしかないんだけど曲とアルバムの雰囲気からつい電気椅子を想定したくなる。
Double the pain, he's strong, he will survive
Double the pain, it will make him come alive
Double the pain
痛みを2倍 やつは強い、きっと生き延びる
痛みを2倍 やつはそれで生き返る
痛みを2倍
ここも曲のテーマを端的に表しています。
ネットでいうとSNSでわざと炎上したり、掲示板で人を煽ったりスレッドを荒らしたりして喜ぶ人とかがここに入るのかな。
実生活でもあるよね、注目を集めるために顰蹙を買うような行動に走る人。
憎まれることが快感になったら人間として1つの危険な兆候だと管理人は思います。
Games of the heart
Not fair and you can't win
But torture and anger can play
You've never said no
To just another spin
And losing is one step away
命がけのゲーム
アンフェアで勝てない
でも拷問と怒りの出番がある
お前は決して次の1回転に
ノーと言わず
負けにあと1歩
ここはいつもの光景でしょうか。
ちょっとバイオレンス映画の一場面のような雰囲気が・・・
勝てないのを分かっていてわざわざゲームで傷つきにいく。
特定の場面というか、主人公にとっては人生そのものがこんな感じなのかもしれません。
A slap in the face
To bring him back around
It's a touch like cool morning rain
He's fallen from grace
And slammed to the ground
And begs for some more of the same
顔に1発平手打ち
それであいつは正気付く
朝のさわやかな雨のようなタッチ
あいつは優美な世界から墜ち
地面にたたきつけられ
同じようなものを欲しがってい
ここは何となく堕天使ルシファーを思わせます。
もともと天使だったルシファーは天から墜ちて悪魔になったわけで、それまで善だったものが悪になり、悪だったものが善になってしまいました。
良い扱いを受けてこなかった人がよく陥る心理だと思いませんか?
~~~
歌詞を読んで思ったのは、初期DIOの頃には喜ばしい時間の訪れ、新しい自分の誕生をもたらすはずだった「夜」がもはやそうではなくなっているということ。
夜は真実の暗闇であり、そこに楽天的な何かは見えません。ロニーがたどりついた音楽性の「重さ」はこんなところにも秘密があるのかもしれません。
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