Catch the Rainbow (Ritchie Blackmore's Rainbow)
先日無事に100曲に到達した1曲クローズアップの企画ですが、今回はその101曲目となります。
選んだのはRainbow時代のCatch the Rainbow。リッチー・ブラックモアと組んだ最初のアルバムからです。

この時代のラインナップ。まだ旧Elf時代のメンバーがいます。
Catch the Rainbow by Ritchie Blackmore's Rainbow
※翻訳は管理人によるものです
ご試聴はこちらからどうぞ
When evening falls
She'll run to me
Like whispered dreams
Your eyes can't see
Soft and warm
She'll touch my face
A bed of straw
Against the lace
夕暮れが終わるとき
彼女が走ってくる
夢のささやきのように
君の目は見えない
柔らかくあたたかく
彼女がこの顔に触れるだろう
藁のベッドの
レースにもたれて
We believed we'd catch the rainbow
Ride the wind to the sun
Sail away on ships of wonder
But life's not a wheel
With chains made of steel
So bless me
Come the dawn
Come the dawn
Come the dawn
Come the dawn
虹をつかめると信じていた
太陽に向かって風を駆って
不思議の船で海に出る
でも人生は
鉄の鎖のついた車輪じゃない
だから僕を祝福して
夜明けが来る
夜明けが来る
夜明けが来る
We believed we'd catch the rainbow
Ride the wind to the sun
And sail away on ships of wonder
But life's not a wheel
With chains made of steel
So bless me, oh bless me, bless me
Come the dawn
Come the dawn
Come the dawn
Come the dawn
虹をつかめると信じていた
太陽に向かって風を駆って
不思議の船で海に出る
でも人生は
鉄の鎖でできた車輪じゃない
だから僕を祝福して、祝って
夜明けが来る
夜明けが来る
夜明けが来る
夜明けが来る
Geniusという歌詞のサイトにこの曲についてのロニーの言葉が載っていました。1975年にラジオのインタビュー?で答えた内容だそうです。
「虹をつかもう」は中世っぽい歌詞だ。女官と寝た馬丁について触れている。彼女はこっそり藁のベッドに毎晩忍び込んできて、彼らはすべてうまくいくと思っている。ところが暴露されてしまったためうまくいかなくなり、彼らはそれぞれの道を行くことになった。だがリッチーと僕はとても自信を持っている曲だよ。」
※記事はこちら:https://genius.com/Rainbow-catch-the-rainbow-lyrics
ロニーが解説してくれているお陰でこの曲の内容はほぼ明らかになりますね。身分違いの恋の歌です。
リッチー、その後に「ラブソングを作れ」と言い出してロニーがRainbowを脱退する原因になるんだけど、最初の頃にはちゃんとそういう曲があるじゃないの(笑)
ロニーがElfの影響から抜けていって少なくなったのかな。
あと、中世を舞台にしていながらカントリー音楽っぽいのも興味深い。
歌詞を読むとどうやら、この曲はすべてが終わった後に主人公が語っているらしいです。
「虹をつかめると信じていた」と言っていますからね。
ちょっと気が付いたのは、ロニーの曲に今後しばしば出てくる「車輪」のモチーフがあり、しかも反対の意味合いでここでも出てきていること。
But life's not a wheel
With chains made of steel
でも人生は
鉄の鎖のついた車輪じゃない
この部分ですね。
ロニーは人生=車輪、の比喩でこのあとどんどん押していったはずなのです。(有名なのがHoly Diverの
「人生は終わりなき車輪」、Heaven and Hellの「人生は回転木馬」もそれと同系統)
これは人の一生が似たことの繰り返しであると同時に、その回転が速いことから機会をつかまなければすぐに逃げ去ってしまうことの意味でもあります。
それを否定している点から、「虹をつかもう」の主人公はもう同じことは繰り返さないと誓っていると考えていいでしょう。
だからこそ「僕を祝福して」と言っているのかも?
ただbless meには「おや」という間投詞の意味もあり、God bless meで「しまった/大変だ」という意味にもなります。密通が明るみに出たのならこちらの色もありそうですね。
それにしても女官と密通したら当時なら大変なことになると思うんだけど・・・2人ともよく生きてたな・・・。
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