Night People (DIO)
曲の考察シリーズ、だんだん100曲に近づいてきたなー。
(1曲を複数の記事で考察したりしたから、「カテゴリ」に書いてある数字マイナス7くらいが曲数としては正確だったりする)
100曲に到達したら何かお祝いでもやるかー♪ とか考えていたんだけど、何かやりましょうかね?笑
さて、今回とりあげるのは87年のDream Evilより、冒頭の曲・Night Peopleです。

この頃のDIO。
Night People by DIO
※翻訳は管理人によるものです
ご試聴はこちらから
Do you like the dark?
Do you like the way it moves?
Do you come alive when neon kills the sun?
Are you hypnotised?
Part of the illusion
Oh see how they run
闇が好きか?
そいつの動きが好きか?
ネオンが太陽を消し去るときに生き返るのか?
お前は催眠術にかかっているのか?
幻影の一部になって
彼らがどう走るのか見るんだ
It's the mystery
Poetry and passion
Innocence and fashion
Revolution, evolution ways
Night people
それは神秘
詩と情熱
無垢とファッション
革命と進化の方策
夜の人々
Are you satisfied
With the lessons that you're learning?
Is the fire really burning?
Do you know?
Hey, dream child
お前は満足か
今学んでいることのレッスンを受けて
それは本当に燃えている火なのか?
知っているか?
なあ、夢の子どもよ
Promises are spoken
And promises are broken
Electric eyes that never let you
See them in the day
Night people
Night people
約束は口でなされ
約束は破られる
お前を解放しない電気の目は
彼らを昼に見る
Do you like the dark?
Do you like the way it moves?
Do you come alive when neon kills the sunshine?
Are you hypnotised?
Innocence and fashion
Promises and passion
Evolution, revolution ways
And everybody stays
闇が好きか?
そいつの動きが好きか?
ネオンが太陽を消し去るときに生き返るのか?
お前は催眠術にかかっているのか?
無垢とファッション
約束と情熱
変革と革命の方法
そして皆がとどまるところ
Night people
Night people, yeah
夜の人々
夜の人々 そうさ
Do you like the dark?
Do you like the way it moves?
Are you hypnotised?
Paralysed
Revolution
Hey, dream child
You got electric eyes
Hey, dream child
Night people
Night, night people
闇が好きか?
そいつの動きが好きか?
お前は催眠術にかかっているのか?
お前は無力
革命だ
夢の子どもよ
お前は電気の目を得た
夢の子どもよ
夜の人々よ
夜の、夜の人々
Do you like the dark?
Do you like the way it moves?
Do you come alive when neon kills the sun?
Are you hypnotised?
Part of the illusion
Oh see how they run
闇が好きか?
そいつの動きが好きか?
ネオンが太陽を消し去るときに生き返るのか?
お前は催眠術にかかっているのか?
幻影の一部になって
彼らがどう走るのか見るんだ
「夜」って昼間のいろいろな仕事や社会的義務から解放される時間帯ですよね。
そして、同時に怪しいものが跋扈する時間でもあります。
本能がうずきだす時間帯ともいえるかもしれない。魅力的で同時に危険なのが「夜」です。
夜が明ければまたいつも通りになる。だから夜の間だけ解放される人々は「幻影」なのでしょう。
It's the mystery
Poetry and passion
Innocence and fashion
Revolution, evolution ways
Night people
それは神秘
詩と情熱
無垢とファッション
革命と進化の方策
夜の人々
夜の間に訪れる喜びをさまざまな言葉で読んでいる部分です。
なんで「無垢とファッション(innocence and fashion)」が対になっているのか考えたのですが、ファッションは装飾するものなので何の飾りもない無垢とは対照的なもの、ということでしょうか。
西洋絵画では何も身にまとっていない姿が「無垢」や「真実」のシンボルだったりしますので。
相対するものでありつつそのどちらでもある、それが昼間の理性が及ばない夜の世界の魅力なのかも。
Are you satisfied
With the lessons that you're learning?
Is the fire really burning?
Do you know?
Hey, dream child
お前は満足か
今学んでいることのレッスンを受けて
それは本当に燃えている火なのか?
知っているか?
なあ、夢の子どもよ
night peopleという言葉からはエロチックな意味も伝わってくるのですが、この聯からはいささかそんな匂いも・・・。
レッスンとか燃えている火とか、なにやら妖しいフレーズですね。
ちなみにDream Childとは、ロニーの死後にクレイグ・ゴールディ、サイモン・ライト、ルディ・サーゾの元DIO組が新しいヴォーカルを迎えて組んだバンドの名前でもあります。
Dream EvilとRock and Rokk Childrenを混ぜたような名前だなーと思っていたら、こんなところにも出典があったんですね!
Promises are spoken
And promises are broken
Electric eyes that never let you
See them in the day
Night people
Night people
約束は口でなされ
約束は破られる
お前を解放しない電気の目は
彼らを昼に見る
promises are spokenをコピペしてGoogle検索したら、何やら聖書に書いてある神の約束について書いているサイトみたいなのがいっぱいヒットしたぞ?
同時に翻訳をかけてみると「口頭でする約束」のニュアンスが出てきて、それだとあまり信用できないものになる。
直後の部分でpromise are brokenというフレーズが出てくるからなおさら。
「電気の目」はBlack Sabbath時代の曲・Sins of the Fatherにも出てくる言葉です。テレビやコンピューターの時代の感性ということか。
テレビや何かは昼間にもずっと流れているので、現代人は快楽漬けになっているという意味でしょうか。それも一方的かつ受動的な。
Do you like the dark?
Do you like the way it moves?
Do you come alive when neon kills the sunshine?
Are you hypnotised?
Innocence and fashion
Promises and passion
Evolution, revolution ways
And everybody stays
闇が好きか?
そいつの動きが好きか?
ネオンが太陽を消し去るときに生き返るのか?
お前は催眠術にかかっているのか?
無垢とファッション
約束と情熱
変革と革命の方法
そして皆がとどまるところ
前に出てきた歌詞と同じような内容ですが、急に「革命」「変革」が現れるのは何やら謎。
昼の世界とは別々のものであるはずなので・・・
もしかしたら、昼の世界では出てこないさまざまな着想が「夜」の間に出てきて、それがやがて昼の世界にも影響を及ぼすということなのかもしれません。
あとの部分はほぼ繰り返しなので省略します。
この曲は全体的に、理性の及ばない世界の魅惑と危険を描いているように思えます。
そしてNight Peopleとは、夜になるとロックを聴いたりコンサートに集まったりする人々のことなのかもしれませんね。
1日1回クリック/タップで応援お願いいたします


- 関連記事
-
-
Sins of the Father (Black Sabbath) 2020/09/20
-
Night People (DIO) 2020/09/16
-
Strange Highways (DIO) 2020/09/10
-
tag : ロニー・ジェイムス・ディオヘヴィメタルハードロックDIOヴィニー・アピスジミー・ベインクレイグ・ゴールディクロード・シュネル
No title
Re: No title
2年くらい前の記事なので、どんなこと書いたかな~と自分でも読み返してみました。たしかにSunset Supermanと共通したものがあって、どちらも夜の世界で生まれ変わる人、みたいなニュアンスを持っています。そう考えるとDream Evil(タイトルトラック)も「夢」なので、最初の3曲でひとまとまりみたいになっている可能性もあるかもしれません。
この曲のアルバムからギターはクレイグになりましたよね。全体的な雰囲気にとても合っています。私はクレイグのギターも好きなので、あの時代にあと2枚くらいクレイグ参加の作品があってもよかったなーと思っています。
ドリームイーボウのアルバムの序章といった曲ですね。
無垢とファッションって何なんだという考察がとても面白かったです。日本におけるイノセンスってもっと精神的な意味合いが強いですよね。だからファッションとはくっつかない。
考察がとても明示的でした。
この曲の訳詞を読んでそのまま2曲目ノサンセッツスパメンを聞くと歌詞の世界がそのまんま地続きで同じテーマだっということがよくわかりました。
3曲目に行くのが楽しみになってきました。
ここに来る前にメガデスなど聴いていたのですが、ディオのメタルってやっぱりヘビイだったんだなと。高校生ぐらいの時はほんとうにこの系列しか聞かなかったのでこのアルバムのヘビイさが分かりませんでした。ちょっとギターの音圧抑え気味だなとしかw
抑えても無茶苦茶ヘビイなのでした。