Master of the Moon (DIO)

2004年発表の10作目。DIOとしては最後のアルバムです。
Whitesnakeと掛け持ちだったダグ・アルドリッチが正式にWhitesnakeに加入したため、ギターにクレイグ・ゴールディが再度復帰。代わりにベースのジミー・ベインが脱退して、90年代に在籍していたジェフ・ピルソンが戻りました(ジミーはダグに在籍していてほしかったらしい)。ラインナップはロニー(ヴォーカル)、クレイグ(ギター)、ジェフ(ベース)、サイモン・ライト(ドラム)、スコット・ウォーレン(キーボード)。なお、ツアーではジェフの代わりにルディ・サーゾがベースに入りました。
収録曲は以下の通り。
1. One More for the Road
2. Master of the Moon
3. The End of the World
4. Shivers
5. The Man Who Would Be King
6. The Eyes
7. Living the Lie
8. I Am
9. Death by Love
10. In Dreams
日本盤では最後に、The Prisoner of Paradiseがボーナス・トラックに入っていました。(なんでボーナス扱いなんだ・・・というぐらいいい曲)
作風は2000のMagicaと2002年のKilling The Dragonの中間といったところですが、全体の印象がThe Devil You Know(※)により近づいているのが興味を引きます。特に#4・Shiversや#6・The Eyes、#10・In Dreamsといったところにその色が濃く出ています。アルバムとしてはそれほどヘヴィすぎるというわけでもないのに、いま取り上げた3曲を中心にただよう奇妙な妖気が、Black Sabbathを連想させるのでしょうか。#1・One More For The Roadは前作に続き、冒頭を飾る定番のスピードチューン。#2のタイトル・トラックはサビがとても美しい。また、本作ではめずらしくドラムのサイモン・ライトの名前も作曲クレジットに入っていたりします。
華やかというよりは渋めの作風であり、一聴したところではややこじんまりとまとまった印象があるかもしれません。でも駄曲は1曲もないですよ。
※The Devil You Know・・・2009年に、Black Sabbath時代の仲間とともにHeaven&Hell名義で発表した唯一のスタジオアルバム。ロニーの遺作。
総合評価:86点
特におすすめの曲:One More For The Road、The Eyes、In Dreams
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tag : ロニー・ジェイムス・ディオヘヴィメタルハードロックDIOクレイグ・ゴールディジェフ・ピルソンサイモン・ライトスコット・ウォーレンルディ・サーゾ
確かに渋い(^^)
Re: 確かに渋い(^^)
私もVol. 2-Very Beast of Dioはボーナス3曲目当てに買いました~♪ 基本的にこのブログで紹介するのはスタジオ盤限定なのですが、vol.2とDIO Yearsはレビューを載せるつもりです。DIO Yearsにも当時の新曲が収まっていますので。
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いい曲揃いなのでもっと売れてもいいのにな~っていつも思います。
このアルバムを 輸入盤で持っているので Vol. 2-Very Beast of Dio でPrisoner of Paradise を聴いてます(Metal Will Never Die、Electra、この3曲の為に買いました~)
色々なベスト盤に散らばっいてスタジオアルバム未収録曲(例えば、Hide in the Rainbow,Time to Burn等)や他のアーティストと共演した曲を纏めて一つのアルバムを作って欲しいな~、その時はエアロスミスのトリビュートアルバムの…ロニーとインギーの「Dream On」も入れて欲しい!と切に思います。
スティーヴン タイラーも大好きだけど ロニーの「Dream On」は格別なので。
ベスト盤やライブ盤のアルバム紹介もされますか?楽しみにしてます。