メンバー列伝 ジミー・ベイン
ロニーと長々付き合ったRainbow時代からの仲間

おそらく82年頃のジミー。
本名ジェイムス・スチュアート・ベイン。1947年12月19日スコットランドのニュートンモア生まれ。ヴィニー・アピスに次いでロニーとの共演作品が多いベーシスト。
74年にHarlotを結成し、友達がリッチー・ブラックモアにジミーを紹介したのがきっかけでスタジオアルバム2作目のRainbowに加入することになる。77年には早くもリッチーによって解雇され、ブライアン・ロバートソンとともにWild Horsesを結成。ここでのジミーは「歌えるベーシスト」だった。そしてWild Horsesのベルファスト公演のオープニングを務めていたのがSweet Savageで、ここに在籍していたのがギタリストのヴィヴィアン・キャンベルである。82年にフィル・ライノットのソロツアーに参加中、ロンドンで新バンドのメンバーを探しているロニー・ジェイムス・ディオとヴィニー・アピスに出会い、ジミーがヴィヴィアンを紹介する形でDIO結成となった。
ジミーはDIOで多くの楽曲に貢献している。例えばRainbow in the Darkの冒頭のキーボードラインは、ジミーがたまたま弾いたものをロニーが「それだ!」と採用決定したものである。
89年にDIOを解雇され、93年にいったん再加入の話があったものの実現せず、2000年のアルバム・Magicaで本格的に復帰した。この時ジミーは長年のドラッグ依存症からリハビリ施設を経て立ち直ったばかりで、それも復帰のきっかけの1つだったという。
次作のKilling the Dragonでは家庭の問題で脱退したクレイグ・ゴールディの代わりにダグ・アルドリッチがギターで加入したが、ダグは2003年にWhitesnakeに引き抜かれ、後任にクレイグが再び戻ることになった。ダグのプレイを気に入っていたジミーはそれが理由でバンドを脱退した。
DIOを2度目に後にしてからはロニーの音楽と縁のなかったジミーだが、2013年からはヴィヴィアン・キャンベル、ヴィニー・アピスら旧DIO組とともにLast in Lineで活動。オリジナルアルバムもリリースした。また、2014年にはトリビュートアルバム・This is Your LifeでBlack Sabbath時代の曲・I をローワン・ロバートソンとともにカヴァーしている。
しかし2016年1月23日、デフ・レパードとのツアー中にジミーは船の中の自室で死亡しているのを発見された。死因は公式には肺癌とされたが、ドラッグの影響ではないかという説もある。葬式はウェンディ・ディオの指揮で行われ、その遺体はロニーと同じ墓地に埋葬されている。
ロニーとの共演作品:Rainbow Rising、Holy Diver、The Last in Line、Sacred Heart、Dream Evil、Magica、Killing the Dragon
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