Rock 'n' Roll Children (DIO)
関東地方もどうやら梅雨入りした模様。
また暑くなりますね。
ツイッターでフォロワーさんからリクエストをいただいたので、今回はDIOのRock'n' Roll Childrenを特集いたします。
リクエストありがとうございました


Rock'n' Roll Children
※翻訳は管理人によるものです
It was starting to rain on the night
That they first decided
It was blinding with snow on the night
That they ran away
They were found in the dark
But they never returned
Just like somebody slammed the door
Bang
雨が降り出した夜
彼らは最初に決意した
雪で何も見えなくなった夜
彼らは逃げ出した
彼らは闇の中で見つかったけれど
二度と戻らなかった
誰かがドアを叩きつけたように
She was meant to be wild
He was nearly a child
But they only could feel each other
They were paper and fire
Angel and liar, the Devil of one another
Then they were thrown to the ground
With a terrible sound
Just like somebody broke a heart
彼女は野生児
彼はほとんど子ども
でも感じ合うことしかできなかった
2人は紙と火
天使と嘘つき、お互いに悪魔だった
誰かが愛を失くしたように
ひどい音とともに地面に投げつけられた
Rock 'n' roll children
Alone again
Rock 'n' roll children
Without a friend
But they got rock 'n' roll
ロックの子どもたち
また1人ぼっち
ロックの子どもたち
友達もなく
でもロックンロールができる
It was starting to rain on the night
That they cried forever
It was blinding with snow on the night
That they screamed goodbye
They were lost in the dark
And they never returned
Just like somebody slammed the door
雨が降り出した夜
彼らは永遠に泣いた
雪で何も見えなくなった夜
彼らはさよならを叫んだ
暗闇で迷い
二度と戻らなかった
誰かがドアを叩きつけたように
Our rock 'n' roll children
Alone again
Rock 'n' roll children
Without a friend
Poor rock 'n' roll children
Caught up in the spinning wheel
Poor rock 'n' roll children
Alone again
俺たちのロックの子どもたち
また1人ぼっち
ロックの子どもたち
友達もなく
哀れなロックの子どもたち
回る車輪に挟まる
哀れなロックの子どもたち
また1人ぼっち
It was starting to rain on the night
That they ran
It was blinding with snow on the night
We let them go
ある夜雨が降り出して
彼らは逃げ出した
雪で何も見えなくなった夜
彼らは放り出された
Poor rock 'n' roll children
Children, rock 'n' roll children
Children of the night
Poor rock 'n' roll children
Rock 'n' roll
Poor children, lost poor souls
Rock 'n' roll children
Poor rock 'n' roll children
哀れなロックの子どもたち
子どもたち、ロックの子どもたち
闇の子どもたち
哀れなロックの子どもたち
ロックンロール
哀れなロックの子どもたち、失われたちっぽけな魂
ロックの子どもたち
哀れなロックの子どもたち
この曲の「Rock'n' Roll children」とはロックを愛する人々そのもののことでしょう。
日本からは想像しがたいかもしれませんが、外国ではロック音楽はその誕生時から歓迎すべからざるものと認識されている面があります。
メタルを聴くことさえ命がけの国とか、実際にあるんですよね。
そこまで行かなくても保守的な土地では悪魔の音楽だとか。
特にロニーがいたハードロック/ヘヴィメタル界隈はその傾向が強いです。
ロニーも、メタルがアウトサイダーの音楽だという認識が広まっていたからこそこういう曲を書いたのではないでしょうか。
あ、今思い出したんだけど日本もそういうところあるわ。
メタルは軍国主義とか暴力賛美とか、平気で主張している人たちがいまだにいる。
某平和主義者がメタルのことを「あんなものを聴いていたら攻撃的になって戦争をしたくなる」とかぶっとんだご高説をたれていたのには驚いた。
・・・お前絶対メタル聴いたことないだろ。
SlayerのAngel of Deathを100回聴かせるぞ。
ちなみにそいつは戦中派で、「あの時代は表現の自由もなくて統制ばかりだった。今の自由は宝だ」とも言っていた。
自分の嫌いなものは統制していいというお考えらしい。
さて。
「Rock'n' Roll children」は単にロックの好きな子(あるいは大人)という意味ではなく、実はもっと深刻なテーマを内包している可能性があります。
というのは、曲の後半に出てくるchildren of the nightというフレーズ。これはロニーが関わっていた児童福祉活動の名前そのものなのです。
2002年のKilling the Dragonに収録されたThrow Away Childrenという曲について、ロニーはこう語っていました;
「(・・・)私は、ここロサンゼルスで、"Children of the Night"というチャリティをサポートしている。それは、非常に若い年齢で家を出た、虐待された子供達のためのチャリティだ。彼らは、映画スターかロック・スターになれるかもしれないという期待を抱いてカリフォルニアにやって来るが、大抵は悪者に捕まって、娼婦やドラッグ中毒者になり、最後にはHIVに感染して亡くなってしまう」
ロニーはそういう子たちを救うための活動を長年続けてきたわけなのですが、そう考えるとRock'n' Roll Childrenも家出した子どもたちの歌のように見えてきます。
They were found in the dark But they never returned (彼らは闇の中で見つかったけれど 二度と戻らなかった)
They were lost in the dark And they never returned (暗闇で迷い 二度と戻らなかった)
などのフレーズは示唆的ですね。
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