Angry Machines (DIO)

1996年発表の7作目。メンバーは前作と同じです。ロニー(ヴォーカル)、トレイシー・G(ギター)、ジェフ・ピルソン(ベース)、ヴィニー・アピス(ドラム)、スコット・ウォーレン(キーボード)。
収録曲は以下の通り。
1. Institutional Man
2. Don't Tell the Kids
3. Black
4 Hunter of the Heart
5. Stay Out of My Mind
6. Big Sister
7. Double Monday
8. Golden Rules
9. Dying in America
10. This is Your Life
前作以上に重い曲が集まった作品で、#1・Institutional Manなどは、ロニーがプログレッシブ・ロックを試みた!?という印象でちょっと驚きます。さらに特筆すべきはシュールともいうべき「奇妙な味の」曲が入っていることです。#3・Black、#5・Stay Out of My Mind、#8・Golden Rulesなど。Stay Out of My Mindはめずらしく、ロニーの名前が作曲クレジットに入っておらず、ベースのジェフ・ピルソン単独での作曲となっています。#10・This is Your Lifeは本作の中でも最もメロディが美しい曲で、なんとロニーのヴォーカルのほかはピアノの伴奏しか入っていないという!しかしそれが素晴らしくドラマチックなのです。
おそらく、ロニーが遺した作品の中で最もとらえどころの難しい作品でしょう。古くからのファンの間では、否定するのが当たり前と化している風があります。しかし、一方でこのアルバムが好きでたまらないという、根強いファンが一部にいるのも確か・・・
私としてはこれだけは言っておきます。
This is Your Lifeだけは、ロニーの生涯の名曲に絶対入れるべき!
どこかで「これだけは死ぬまでに聴いておけ」と書いてありましたが、その通り。
さすがにちょっと実験が過ぎたかなという印象があるので、全体の評価はこんな感じで。次作でロニーは再度、方向転換をします。
総合評価:78点
特におすすめの曲:Black、Dying In America、This Is Your Life (なんだ、ちゃんとおすすめ曲あるじゃないの・・・)
1日1回クリックで応援お願いいたします


- 関連記事
-
-
Magica (DIO) 2019/04/22
-
Angry Machines (DIO) 2019/04/19
-
Strange Highways (DIO) 2019/04/15
-
tag : ロニー・ジェイムス・ディオヘヴィメタルハードロックDIOトレイシー・Gジェフ・ピルソンヴィニー・アピススコット・ウォーレンAngrymachines
Re: タイトルなし
This is Your Lifeは非常に印象的な曲なので、そのうちに本ブログでも歌詞を紹介したいと思っています。2014年のトリビュートアルバムのタイトルに使われたことで、思い出した人も多いのではないでしょうか。それにしても、あえて最大の問題作に収録された曲をタイトルに持ってくるとは…Niji Entertainmentも大胆なことをやりますよね。
This is Your Lifeは知っていましたが、
それ以外の曲については、
恥ずかしながら、知りませんでした。
「Black」はなかなかチャレンジングな曲ですね。
ロニ―自体、柔軟性を要する音階は
あまり合わないかと思います。
どちらかと言うと、一つの音階を
丁寧に歌ったり、伸ばしたりする方が
いいのかと思っています。
Re: タイトルなし
このころはロニーも試行錯誤していたようで、次のアルバムからは以前の作風に回帰します。
いまだに賛否両論渦巻く作品ですが、聴いてくださって嬉しいです♪
難しいところなんですよね。すでに評価の確立した名盤はもちろんおすすめしたいですが、それ以外のアルバムも捨てることなんてとてもとてもできない(笑)。
(Judas Priestのあのheavyすぎると言われる「RamItDown」でも好きなのに)…ロニー、ニキさん、このアルバムを愛するみなさんごめんなさい。
ですから コメントする資格も無いのですが 。
This Is Your Lifeは、寝る前によく聴いてます~ロニーの声は、透明感があり本当に綺麗で 癒されます~目を閉じてヘッドフォンで聴くと嫌な事も忘れてしまう~良い事も嫌な事も私の人生(生活)なんだなって納得させてくれる~ そんな素晴らし名曲です。