Sixteenth Century Greensleeves (Rainbow)

リッチー・ブラックモア(左)とロニー。
最近、管理人は漫画「ベルセルク」にハマっているんですけど、いやーロニー時代のRainbowって作画・三浦健太郎っぽいですね~。
あれはもう鷹の団だね。
と言っても巨人・変人・怪人・超人の名前が似合う人ばかりなので新生・鷹の団の方かもしれないが。(特にコージーが入った後)
※ベルセルク知らない方のために解説すると、鷹の団は主人公が昔所属していた傭兵団。
新生・鷹の団はそのリーダーが旧・鷹の団を犠牲に捧げて魔王に転生(!)した後に作った新しい軍団で、幹部は全員人外。
ただしけっこう紳士的で見た目もかっこいい
さて今回はそんなRainbowから、Sixteenth Century Greensleevesです!
Sixteenth Century Greensleeves by Rainbow
※翻訳は管理人によるものです
It's only been an hour
Since he locked her in the tower
The time has come
He must be undone
By the morning
まだ1時間だ
奴が彼女を搭に閉じ込められてから
時が来た
やつは倒されるべき
朝が来るまでに
Many times before
The tyrant's opened up the door
Then someone cries
Still we close our eyes
Not again
圧制者が扉を開いたときは
何度もあった
そして誰かが泣いているのに
我々はまだ目を閉じている
繰りかえすな
Meet me when the sun is in the western skies
The fighting must begin before another someone dies
Cross bows in the fire light
Green sleeves waving
Madmen raving
Through the shattered night
Yeah yeah yeah
西の空に太陽があるとき、私に会え
別の誰かが死ぬ前に戦いを始めろ
弩は火に照らされ
緑の袖は揺れ
狂人たちは騒ぐ
破壊された夜のあいだ
Yeah yeah yeah
Flames are getting higher
Make it leap unto the spire
Draw bridge down
Cut it to the ground
We shall dance around the fire
炎はどんどん高くなる
それを尖塔に投げろ
橋を引きおろせ
地上まで
火の回りで踊ろう
No more night
We have seen the light
Let it shine on bright
Hang him higher, higher
Draw bridge down
Cut it to the ground
We shall dance all around, around the fire, around the fire
No more night
We've seen the light
Let it shine on bright
Hang him higher, higher
Put the man on the fire
Draw bridge down
Cut it to the ground
We gotta dance around the fire, the fire, the fire
夜は終わり
光が見えた
眩しく輝かせよう
奴を高く吊るして
跳ね橋を下ろせ
地上まで
火の回りで踊ろう、踊ろう、踊ろう
夜は終わり
我々は気づいた
輝かせろ
奴を高く吊るせ、高く
あの男を火にくべ
跳ね橋を下ろせ
地上まで
火の回りで踊ろう、踊ろう、踊ろう
「グリーンスリーブス」はもともとイングランドの民謡の名前で、色々な場面で演奏されているので皆様も一度はどこかで聴いているはずです。
リッチー・ブラックモア自身、ステージでこの曲の前にちょこっと弾いていたりしました。
1975年のロニーのインタビューによると、Rainbowの16th Century Greensleevesは「城に住んでいる黒い騎士の話で、15年~20年にわたってときおり近くの村を訪れては若い乙女をさらっていくというもの」だそうです。最終的には百姓たちが騎士に反撃し、騎士を火の上に吊るして生きたまま焼き殺すんだとか。(この部分、https://genius.com/のこの曲の項参照のこと)
と同時に、この曲はヘンリー8世を歌ったものだという説もあります。
管理人は昔、NHKのBSで放映していたミュンヘンのライヴでテロップにそう書かれていたのを見たことがあります。
また、もともとのグリーンスリーヴスもヘンリー8世が当時の恋人アン・ブーリンに寄せた思いを歌っているという説があるので、さほど荒唐無稽な話でもなさそうです。
とか書いていてライナーノーツを読んだらリッチー自身がそう言っていた記述が。(・・・)
「ヘンリー8世とその仲間たちについて、俺たちの想像した物語」だそうです。
ヘンリー8世はイングランドの王で、カトリック教会と決別して英国国教会を設立したことで有名です。
同時に生涯にわたって6人の妻をとっかえひっかえしたことでも有名。もともと国教会を設立したのも最初の妻に男子が生まれないので別れたいからという理由でした。
なお先ほど出てきたアン・ブーリンは2番目の妻で、彼女も男子が埋めなかったため姦通罪で処刑されています。
これで分かる通り若いうちからなんでもやってしまうタイプの王でしたが、晩年に行くほど暴君になったという話もあります。
まあ名君でもあり暴君でもあるような、いかにも「王らしい王」と言えるでしょうか。
現実のヘンリーはこの歌に出てくるように民衆の反乱で死んだのではなく、肥満と脚の腫瘍で死亡したそうです。一説には160キロあったとかなんとか・・・
またヘンリーの妻の中に不幸な死を遂げた人は何人もいるんですけど(これもすごい話だよねえ)、搭に閉じ込められたという話は聞かないなあ。
ただアン・ブーリンとキャサリン・ハワードの2人は両方とも姦通罪で処刑されているので、もしかしたら曲の冒頭に出てくる搭とはロンドン塔のことなのかもしれません。
ちなみに当のリッチー・ブラックモアも、メンバーを次々クビにすることから「ハードロック界のヘンリー8世」と呼ばれたことがあるそうです笑
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