Voodoo (Black Sabbath)
ロニー時代も思いっきり特集しておくれ!!
というわけで今回は81年のMob Rulesより、Voodooを取り上げます。
これはHeaven&Hell名義でもかなりライブで演奏していましたね。

Voodoo by Black Sabbath
※翻訳は管理人によるものです
Say you don't know me, you'll burn
You can refuse, but you'll lose, it's by me
Say you don't want me, you'll learn
Nothin' you do will be new, cause I'm through
俺を知らないと言ってもお前は燃える
拒否はできるがお前は負ける 俺に
俺を欲しないと言ってもきっとわかる
お前がやることは何も新しくない 俺がもうやったからさ
Call me a liar, you knew
You were a fool, but that's cool, it's all right
Call me the Devil, it's true
Some can't accept but I crept inside you
俺を嘘つきと呼ぶがいいさ でもお前は知った
お前は愚かだったと でもクールじゃないか、それでいい
俺を悪魔と呼べ 本当だから
何人か受け入れがたくてもお前の中に入っていくぞ
So if a stranger calls you
Don't let him whisper his name
Cause it's Voodoo, oh
見知らぬものがお前を呼んでも
彼の名前を言わせるな
それはヴードゥーの呪いだから
Fade into shadow, you'll burn
Your fortune is free, I can see it's no good
Never look back, never turn
It's a question of time 'till you're mine and you learn
影の中に消えてみろ、お前は燃える
運命は自由だがいいことはない
振り返るな、身をひるがえすな
お前が俺のものになって学ぶのは時間の問題さ
So if a stranger sees you
Don't look in his eyes
Cause he's Voodoo
見知らぬものがお前を見ても
その目を見るな
彼はヴードゥーの呪いだから
Say you don't know me, you'll burn
You can refuse, but you'll lose, it's by me
Say you don't want me, you'll learn
Nothing you do will be new, cause I'm through
俺を知らないと言ってもお前は燃える
拒否はできるがお前は負ける 俺に
俺を欲しないと言えば学ぶだろう
お前がやることは何も新しくない 俺がもうやったからさ
Voodoo
ヴードゥー
Bring me your children, they'll burn
Never look back, never turn
Cry me a river, you'll learn Voodoo
お前の子どもたちを連れてこい みんな焼いてやる
決して振り返るな、身をひるがえすな
川みたいに泣け、お前はヴードゥーを学ぶだろう
ヴードゥー教は西アフリカ、ハイチ、米国ニューオーリンズなどの民間信仰で、アフリカの土俗宗教にカトリックの聖人崇拝、民間のキリスト教信仰、インディオの信仰などが複雑にからみあった宗教となっています。
とはいっても広く伝わっているイメージは呪術や、死者を蘇らせる儀式などの怪しくダークな世界ではないでしょうか?
この曲でも実際のヴードゥー教がどうかというのは重要なことではなく、あくまでイメージの世界でしょう。
まあ儀式で動物の角・頭蓋骨・ミイラなんかを大量に使うので、そういうのを売っている市場とかはやっぱり凄いですが・・・
歌詞は全体に、誰かを誘惑しているセリフに読めますね。
悪魔のささやきのように思えるのはやはりBlack Sabbathというバンドゆえでしょうか。
全体にburnという単語がキーワードのように出てきますが、炎は破壊と同時に浄化、魂、エネルギー、愛などのシンボルでもあるので、よいイメージなのか悪いイメージなのか断言することは難しいようで。
ただ最後の部分Bring me your children, they'll burnはモレクを思わせるので「お前の子どもたちを連れてこい みんな焼いてやる」と訳しました。
モレクは古代の中東で崇拝された神で、その祭儀では人間の赤ん坊を生きたまま焼き殺して犠牲に捧げていたそうです。そのため、キリスト教社会では有名な悪魔となっています。(早くも旧約聖書レビ記では「子どもをモレクに捧げてはならない」と書かれてます。)
もっともヴードゥー教との直接的なつながりはありません。おそらくどちらも異端的なもののシンボルなのでしょう。
So if a stranger calls you
Don't let him whisper his name
Cause it's Voodoo, oh
見知らぬものがお前を呼んでも
彼の名前を言わせるな
それはヴードゥーの呪いだから
「名前」は重要な意味を持つことが多くて、たとえば古代日本でも名乗らせることが求婚を表したりしました。
また、聖書でも神の名を「みだりに唱えてはならない」と書いてあったり・・・
前にどこかで書いた気もしますが、ハリーポッターで悪の総帥であるヴォルデモート卿が「名前を呼んではいけない」存在だったのは、彼の力がそれだけ偉大であることを示します。
と、考えようによってはいくらでも悪魔的になりうるのですが、この曲全体がハードロックへの誘惑の隠喩ととることもできます。
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