Better in the Dark (DIO)


今回は2002年のアルバムKilling the Dragonより、Better in the Darkをお届けいたします。
ダグ・アルドリッチの跳ね回るようなギターがかっこいい、いかにもハードロックという1曲です。

Killing the Dragonツアーのロニー。右奥はキーボードのスコット・ウォーレン。
Better in the Dark by DIO
※翻訳は管理人によるものです
I'm all right, I'm crossing over
I just shot the sun
One more night, black as heaven
So no one saw the gun
俺は大丈夫さ、向こうに渡ってる
今太陽を撃ったところ
もう1つの夜、天国みたいに真っ暗だから
誰も銃を知らなかった
Running with monsters in shadows
And monsters always know
It's better in the dark
影の怪物どもと走れば
やつらはいつも知っている
暗闇にいたほうが良いってね
Oh she's all right, tall and handsome
If the lights are down
Gone by dawn, takes no chances
Might come back around
彼女は平気さ、背が高くてかっこいい女
日が落ちたときはね
夜明けとともに去り、何のチャンスも手に入れない
また戻るかもしれない
Clutching to monsters in shadows
And monsters always know
It's better in the dark
影の怪物どもと手をつなぎ合えば
やつらはいつも知っている
暗闇にいたほうが良いってね
I'm all right, I'm crossing over
I can disappear, gone
俺は平気さ、向こうへ渡っているから
消えられるんだ、行っちまう
Clutching to monsters in shadows
And monsters always know
It's better in the dark
Better in the dark
I just shot the sun
影の怪物どもと手をつなぎ合えば
やつらはいつも知っている
暗闇にいたほうが良いってね
暗闇にいたほうが良いのさ
今太陽を撃ったところ
インタビューによるとこの曲はかなりあけすけな内容で、「魅力的でない人間は、自分を見られないように愛し合う時でさえ暗闇の中にいようとする」というものだそうです。
ロニー曰く
「特に性的関係を持つ時に異性を魅了するのが難しいことが分かっているので、彼らはいつも見られないように暗闇の中で行うことにした・・・そういう曲だよ。モンスターはいつだって暗闇のほうが良いことを知っている。」
(『情念のロック・シンガー ロニー・ジェイムズ・ディオ』シンコーミュージック刊)
・・・
なんというかその
身も蓋もない解説ですな。(;´∀`)
ようするにブスの歌ってことです。
怪物とか暗闇にいたほうが良いとか、ロニーもなかなか底意地が悪いですね笑
でも正直、インタビューを読むまでは分からんかったよ。
これね、読んでいくとなかなか興味深いものがありますよ。単にブスの歌じゃなくてさ笑
I'm all right, I'm crossing over
I just shot the sun
One more night, black as heaven
So no one saw the gun
俺は大丈夫さ、向こうに渡ってる
今太陽を撃ったところ
もう1つの夜、天国みたいに真っ暗だから
誰も銃を知らなかった
暗闇の中の方が居心地がよくなってしまった人の述懐です。
これは単に美醜の問題ではなく、心が屈折して価値観が転倒してしまった人の心理じゃないでしょうか。
すでに天国も真っ暗です。
「銃」は他人の毒舌の比喩かもしれませんし、もっとあからさまなシンボルかもしれません。
Running with monsters in shadows
And monsters always know
It's better in the dark
影の怪物どもと走れば
やつらはいつも知っている
暗闇にいたほうが良いってね
自分に自信が無かったり、愛されたいのにその体験が無かったりすると、モンスターは心の中にいつの間にか住んでしまいます。
孤独をこじらせた人間が犯罪に走ったりするでしょ?
映画『タクシードライバー』みたいですね。
そして明るい幸せな世界に行けそうな機会があったとしても、わざと避けたりする。
Oh she's all right, tall and handsome
If the lights are down
Gone by dawn, takes no chances
Might come back around
彼女は平気さ、背が高くてかっこいい女
日が落ちたときはね
夜明けとともに去り、何のチャンスも手に入れない
また戻るかもしれない
これは女性版。ほぼ同じです。
人が見ていないところでなら見かけの良い人のようにふるまえるんでしょう。
この曲に出てくる「暗闇」は、もしかしたら夜の意味だけではなくて「人が見ていないところ」「自分の身元が分からない/顔や名前が見えないところ」でもあるのかな、とふと考えました。
たとえば日常生活では他人と顔を合わせられずいつも小さくなっているのに、ネットの空間ではいきなり態度が大きくなったりするケースとかあるでしょ?
そういうのって「better in the dark」な状態なんだろうな~と思ったりする。
こういう部分とか。
↓↓↓
I'm all right, I'm crossing over
I can disappear, gone
俺は平気さ、向こうへ渡っているから
消えられるんだ、行っちまう
でもいくら暗闇の方が安心できると言ったって、私たちの誰も明かりを避けて生きることなんてできないんですよね。
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