Scream (DIO)


ども、管理人です。
DIOの後期4枚再発のニュース、公式でもちょこちょこ出ていまして只今予約受付中になっています。
日本盤出してくれないかなぁ。
さて、今回ご紹介するのは2002年のアルバム・Killing the DragonよりScreamです!

当時のギタリスト、ダグ・アルドリッチ(右)とロニー。
Scream by DIO
※翻訳は管理人によるものです
You've made it through another day
Driving past the backroads of your mind
You could have turned the other way
And break down on the sanity you find inside you
また1日切り抜けたな
お前の心の裏道を通り過ぎて
別の道に曲がることだってできのに
自分の中に見つけた正気の上で壊れてしまった
Someone said that you are fantasy
But in the darkness behind your smile you scream
Scream
Scream for the crazy ones
Scream at the things you've done
Scream at the rising sun
誰かがお前は絵空事だと言った
でも微笑みの奥の暗闇でお前は叫んでいる
叫び
狂ったやつらへの叫び
やったことへの叫び
登る太陽への叫び
We bless the beautiful
Let us forgive you for your sins
These must be holy ones
How could we believe they'd let us in
俺たちは美を祝福する
お前の罪も許そう
きっと聖なる何かなんだ
俺たちを入れてくれるなんてどうして信じられる?
Oh once I heard that they were fantasy
But in the darkness behind their smiles they scream
Scream
Scream of a broken heart
Scream as they come apart
Scream 'cause they never started
Scream
やつらはファンタジーだと聞いた
でも微笑みの裏の闇でやつらは叫ぶ
叫び
失意の叫び
破局して叫び
決して始めなかったから叫ぶ
叫び
No pain, no sympathy
You've always been so steady at the wheel
Some friend reality
You break down on the highway, about to see it my way
痛みも憐れみもない
お前はいつも運転中はしっかりしてた
何人かの友達は本物で
お前はハイウェイでぶち壊れる ちょうど自分の道を見つけた時に
Scream at the crazy ones
Scream 'cause they all have sons
Scream as they point the gun at you
狂ったやつらに叫び
みんな息子がいるから叫ぶ
叫ぶ、やつらが銃で狙うから
Scream at the bleeding heart
Scream 'cause the end won't start
Scream as you come apart again, again, again, again
同情屋に叫び
終わりがないことに叫び
また来た崩壊に叫ぶ また、また、また
ロニーのインタビューによると、この曲は有名人の華やかな顔の後ろにある"叫び"を表した曲だそうです。
「殆どの人たちは、雑誌に出ている美人だろうと、成功した俳優だろうとスポーツ選手だろうと、有名人というのはそういう自分の状態が気に入っているはずだと思っている。富も名声も手にして、注目されているんだからね。しかし、一日が終わり、家に帰った彼らは、その微笑みの後ろにある闇の中で、我々と同じことをするんだ。つまり、叫ぶんだよ」
(『情念のロック・シンガー ロニー・ジェイムズ・ディオ』シンコーミュージック刊より)
いやぁ、インタビューがあるとすぐに答えが出ていいなぁ(笑)
とはいってもそれだけにとどまらないのがロニーの曲なんだけど。
You've made it through another day
Driving past the backroads of your mind
You could have turned the other way
And break down on the sanity you find inside you
また1日切り抜けたな
お前の心の裏道を通り過ぎて
別の道に曲がることだってできのに
自分の中に見つけた正気の上で壊れてしまった
これがロニーの言っている、「家に帰ってきた」ときの状態でしょう。
有名人がすっぴんに戻って、自分の部屋の鏡の前にいる光景が目に浮かびませんか?
「心の裏道」は本音ではない生き方や、偽った自分を自分でも信じようとしていることなどを思わせますね。
「正気」なのに壊れてしまったのは、正気に戻ったら現実に耐えられないからではないでしょうか。
狂気の中にいた方が楽なのです。
Someone said that you are fantasy
But in the darkness behind your smile you scream
Scream
Scream for the crazy ones
Scream at the things you've done
Scream at the rising sun
誰かがお前は絵空事だと言った
でも微笑みの奥の暗闇でお前は叫んでいる
叫び
狂ったやつらへの叫び
やったことへの叫び
登る太陽への叫び
有名人は人々に幻想を与えます。いっときの幸せを。
でもその裏でドロドロしたものが渦巻いている話はよく聞きますね。
足の引っ張り合いや裏工作。最近では闇営業なんて話もありました。
ポジティブな夢を与える人ほど人格破綻者だったりします。
crazy onesとありますが、「狂っている」のはグルーピーみたいなファンのことでもあり、華やかな世界にいる自分たちの事でもあるでしょう。
「やったことへの叫び」という部分は、地位を築くためにずいぶん手を汚したのではないか?と勘繰りたくなりますね。
そして「登る太陽」にさえ叫ぶ。
それはまた同じ1日が始まることがすでに耐えられないから、もしくは昼間の明るさの下で、自分の秘密の部分がさらけ出されるように感じるからではないでしょうか。(メンタルが危ないときの心理としてこれはありえます)
We bless the beautiful
Let us forgive you for your sins
These must be holy ones
How could we believe they'd let us in
俺たちは美を祝福する
お前の罪も許そう
きっと聖なる何かなんだ
俺たちを入れてくれるなんてどうして信じられる?
「罪」とあるからには、やっぱりのし上がるために何かやってたんじゃないのかな。
How could we believe they'd let us inは、彼らを自分たちに近い存在と錯覚している人たちに対して言っていると思います。
Oh once I heard that they were fantasy
But in the darkness behind their smiles they scream
Scream
Scream of a broken heart
Scream as they come apart
Scream 'cause they never started
Scream
やつらはファンタジーだと聞いた
でも微笑みの裏の闇でやつらは叫ぶ
叫び
失意の叫び
破局して叫び
決して始めなかったから叫ぶ
叫び
この部分はほぼ同じですが、「決して始めなかったから叫ぶ」がよく分かりません・・・
こういう日々を変えるために何かをしなかったから、という意味なんだろうか。
No pain, no sympathy
You've always been so steady at the wheel
Some friend reality
You break down on the highway, about to see it my way
痛みも憐れみもない
お前はいつも運転中はしっかりしてた
何人かの友達は本物で
お前はハイウェイでぶち壊れる ちょうど自分の道を見つけた時に
「運転中」とは文字通りの意味もあれば、人生の運転中という意味でもあるでしょう。
あと管理人はどうも「ハイウェイで壊れる」ってのが、マスコミに追われて事故を起こす、みたいな場面にも思えて仕方ないです。
ハイウェイは開けた場所だから、ちょうど注目が集まっているところでスキャンダルを起こす、ということかもしれません。
Scream at the crazy ones
Scream 'cause they all have sons
Scream as they point the gun at you
狂ったやつらに叫び
みんな息子がいるから叫ぶ
叫ぶ、やつらが銃で狙うから
「息子がいる」は文字通りに子供がいることでもあるでしょうけど、たぶん有名人にあこがれて自分も後に続こうとする人が絶えないことだと思います。
そしてまた同じことを繰り返す。
「銃で狙う」のが誰かはいくつか考えられて、反社会的勢力・ストーカー気質のファン・しつこいパパラッチ(カメラの暗喩)など。
Scream at the bleeding heart
Scream 'cause the end won't start
Scream as you come apart again, again, again, again
同情屋に叫び
終わりがないことに叫び
また来た崩壊に叫ぶ また、また、また
bleeding heartには「社会問題などで弱者に大げさに同情する人」の意味があるそうです(毎回ネットの辞書には大助かり)。
向こうにもそういう概念ってしっかりあるのね(笑)
あとはほぼ文字通りでしょう。
~~~
なんかこの曲、ロニー自身の経験から生み出されたような気がしてならない。
何十年も音楽の世界で活動してきて、それはそれは多くの人を見ただろうし。
自分自身もそうだし、ここに歌われているような人もたくさん見てきたんじゃないかな。
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