Along Comes a Spider (DIO)


ロニー・ジェイムス・ディオ没後10周年記念にあわせ、2020年に後期DIOの4作品が再発されることになりました♪
日本盤は未定ですが、只今こちらのブログではそれに合わせて後期特集をしております。
今回、特集するのは2002年のアルバムKilling the Dragonより、Along Comes a Spider です!

ロニーとギターのダグ・アルドリッチ(右)。
Along Comes a Spider by DIO
※翻訳は管理人によるものです
Remember when you only needed no one
Every day's tomorrow and it's all right
No confessions, not for you
Forget the things you've done it's what you'll do
誰も必要でなかった頃を思いだせ
毎日が明日で、それで済んでいた
懺悔なんていらない、お前のためじゃない
お前はやったことを忘れて同じことをやる
The first time you're suspicious
What's that gliding down
Along comes a spider
最初にお前が疑うとき
何が降り立った?
蜘蛛がやってくる
Suddenly the world has no more changes
You've run with an evil woman so it's all right
No more strangers' candied lies
The light is so much better for your eyes
いきなり世界は固まってしまう
お前は邪悪な女と走って、それでよかった
もううんざりだ、知らない奴の砂糖漬けの嘘
お前の目にはあの光が断然合っている
Now I'm not superstitious
But every time you've tried
Along comes a spider
俺はもう迷信など信じない
でもお前がやったことは
みんな蜘蛛を連れてくる
Don't ask why, it's the long way around
Just go wild
理由は聞くな、意味もない遠回りさ
ただワイルドに行こうぜ
Why do we believe in conversation?
We never seem to listen we only hear
俺たちはなぜ対話を信じるんだろう?
決して聴いたことはない、ただ聞こえただけ
Now you don't need permission
But don't get caught next time
Along comes a spider
A spider
A spider
Inside her
もう許可は必要ない
だが次は捕まるなよ
蜘蛛がやってくる
蜘蛛
蜘蛛は
彼女の中にいる
ロニーはこの曲について、「ダグと私とジミーで書いたもので、恋愛関係についての曲」と語っていました。
(※出典:「情念のロック・シンガー ロニー・ジェイムズ・ディオ」シンコーミュージック刊)
ガールフレンドと別れて、二度と恋などしないと誓いながら、また同じことを繰り返してしまう。そしてまた同じ悩みを繰り返す、その悩みが「蜘蛛」だというわけです。
そこから考えると、
Remember when you only needed no one
Every day's tomorrow and it's all right
No confessions, not for you
Forget the things you've done it's what you'll do
誰も必要でなかった頃を思いだせ
毎日が明日で、それで済んでいた
懺悔なんていらない、お前のためじゃない
お前はやったことを忘れて同じことをやる
この前半は一緒にいて幸せだったころ。最後の1行は性懲りもなくまた同じことをやってしまうこと、でしょうね。
The first time you're suspicious
What's that gliding down
Along comes a spider
最初にお前が疑うとき
何が降り立った?
蜘蛛がやってくる
これは、一点の曇りもなかったはずの関係にほころびが見え始める時のようす。
Suddenly the world has no more changes
You've run with an evil woman so it's all right
No more strangers' candied lies
The light is so much better for your eyes
いきなり世界は固まってしまう
お前は邪悪な女と走って、それでよかった
もううんざりだ、知らない奴の砂糖漬けの嘘
お前の目にはあの光が断然合っている
the world has no more changesというのは、ポジティブな意味にもネガティブな意味にもとれそうです。
好きになった瞬間ってそういう気分になったりするだろうし。「あーこのまま幸せが続くんだろうなー」ってね。
逆に、破局した時もたぶんそう感じると思う(笑)。もう一生立ち直れない気分で。
the lightがどういう光なのかはいまいちはっきりしないような??
何度も失恋を繰り返している状態から目を覚まさせてくれる、神の光だったりして。
Now I'm not superstitious
But every time you've tried
Along comes a spider
俺はもう迷信など信じない
でもお前がやったことは
みんな蜘蛛を連れてくる
前から感じていたのですが、ロニーは「観察者」としての立場から歌うことが多い、というかもっぱらそういう視点のシンガーなんじゃないかと。
One More for the RoadでIron Maidenの曲との比較をちょっとやりまして、その時も同じことを思ったな。
この部分でも語り手自身はなんというか、もう「解脱」しちゃてますよね。
Don't ask why, it's the long way around
Just go wild
理由は聞くな、意味もない遠回りさ
ただワイルドに行こうぜ
go wildは夢中になるとか熱狂するとかの意味もあります。
しかし、ワイルドになっちゃったせいで毎回、恋愛に失敗して「蜘蛛」を呼んでしまっているわけなので・・・
これはいささかやけくそ気味の述懐ですなあ。
Why do we believe in conversation?
We never seem to listen we only hear
俺たちはなぜ対話を信じるんだろう?
決して聴いたことはない、ただ聞こえただけ
付き合っていても本当は心が通じていないということ、よくありそうですね。
酔っている時はどんな言葉も自分に都合よく聞こえてしまう。
それをlistenとhearの違う単語で表しています。
Now you don't need permission
But don't get caught next time
Along comes a spider
A spider
A spider
Inside her
もう許可は必要ない
だが次は捕まるなよ
蜘蛛がやってくる
蜘蛛
蜘蛛は
彼女の中にいる
特に解読の必要もなさそうなので省略。
ロニーってストレートな恋愛の歌が少ないのよね~(笑)。
誰かが好きだ、振った振られた、誰かが自分を愛してくれない、そういう曲はもう飽きたと前にインタビューで言っていましたっけ。
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