Kill the King (Rainbow)
1曲クローズアップのコーナー、今回はまたRainbow時代に遡ります。
いまだにファンの特別に多いこちらの曲。Kill the Kingです!
Rainbowの2枚目、Long Live Rock 'n' Roll収録。

Kill the King by Rainbow
※翻訳は管理人によるものです
Danger, danger the queen's about to kill
There's a stranger, stranger and life about to spill
Oh no, move away from harm
I need a spell and a charm
Fly like the wind
I'm no pawn, so be gone, speed on and on
Kill the king
Tear him down
Kill the king
Strike him down
危ない!危ない!妃が殺される
奇妙な者、落とされる命
なんてことだ、危害から逃げろ
呪文と魔よけがいる
風のように飛び
私は歩の駒じゃない、行くんだ もっと速く、もっと
王を殺せ
奴を引きずりおろせ
王を殺せ
奴を打ち倒せ
Power, power it happens every day
Power, devour all along the way
Oh no, move me out of harm
I need a spell and a charm
Fly like the wind
I'm no pawn, so be gone, speed on and on
Kill the king
力、力、日毎のことだ
力、むさぼり食らう、いつもそうだ
なんてことだ、危険から離れないと
呪文と魔よけがいる
風のように飛び
私は歩の駒じゃない、行くんだ もっと速く、もっと
王を殺せ
Treason, treason, the spectre looms again
Treason, reason, the realm is safe and then※
Oh no, move away from harm
I need a spell and a charm
Fly like the rainbow
I'm no pawn, so be gone, speed on and on
反逆だ、反逆だ、妖怪がまた現れた
反逆だ、理由はそれだ 王国は安全だ そして
なんてことだ、危険から離れないと
呪文と魔よけがいる
虹のように飛び
私は歩の駒じゃない、行くんだ もっと速く、もっと
Kill the king
Tear him down
Kill the king
Got to take his crown
王を殺せ
奴を引きずりおろせ
王を殺せ
あの王冠を奪え
Kill the king
He'll rule no more
Strike him dead
王を殺せ
奴はもう何も支配しない
奴を打ち殺せ
The people roar
Kill the king
Take his head
Down, down, down, down
Oh, kill
Oh, kill
Oh, oh
人々の咆哮
王を殺せ
奴の首をとれ
倒せ、倒せ、倒せ、倒せ
やれ!
やれ!
おお!
王、妃、呪文、魔法、人々の反乱と、いかにもロニー時代のRainbowにありそうな世界観です。
この曲はRainbowの1stアルバム「Ritchie Blackmore's Rainbow」に収録されていた曲・Sixteen Century Greensleevesと似た印象を受けます。
Sixteen~はまだこのブログで取り上げていないのですが、あの曲はどうやら英国王ヘンリー8世をモデルにしているそうです。
Kill the Kingでも「妃が殺される」と歌っていることから、これもまたヘンリー8世と考えられなくもないですね。
ヘンリー8世は妃キャサリンとの間に男子が生まれなかったため、英国国教会を設立してローマ・カトリックと絶縁。キャサリンの女官だったアン・ブーリンと結婚しました。この結婚で生まれたのが後のエリザベス1世です。ところがアンとの間にも男子は生まれず、失望したヘンリーはアンを姦通罪で処刑。直後にジェーン・シーモアと再婚しました。その後も何度も結婚を繰り返し、最終的にヘンリーの妻だった女性は6人に上ります。6人の妻のうち2人は処刑され、2人は悲劇的な病死をとげています。
・・・まあこんな調子で、なんとも大変な王だったわけですよ。ヘンリーの殿様は。
もっともヘンリー8世はこの曲のように、人々の力によって打ち倒されたりはしませんでした。
ただ修道院を強引に解体して財産を没収したり、自分の都合で始めたプロテスタンティズムの運動を国民に強要したりと、かなりやりたい放題の王だったため、国中に不満が満ちていたのは確かなようです。
で、民衆が蜂起して王を倒すという、いかにもヒロイックな物語を思わせるこの曲。
歌詞に書かれた通りの内容だと思っていたら。
実は管理人、この曲が「チェスのゲームを歌ったもの」という説を聞いたことがあります。
・・・
ガクッ(笑)。
・・・
いや、別に悪かないけど。
もうちょっとダイナミックなドラマを期待してしまったよ、こちらは(;´∀`)
まあ確かに、チェスの駒には王・妃・歩(pawn)が出てきますね。
ネットを見ると、やはり単にチェスの歌とは考えられないという意見があります。「リッチー・ブラックモアが、能力面で嫉妬しているギタリストを王になぞらえて歌ったものだ」とか、「フランス革命の歌ではないか」とか。
あと、※の部分。
ネットの歌詞では
Treason, reason, the realm is safe and then
となっていたのですが、いきなりreasonという単語が出てくるのは?、またand thenの意味は?と、いまいち意味不明なのです。
もし
Treason, Treason, the realm is safe again
にすると、こちらの方がすっと通じます。
「王国はまた安全になった」という意味になりますので。
このあたりの謎はまだ残っています。
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