Turn up the Night (Black Sabbath)
Black Sabbathの「Turn uo the Night」。
1981年のアルバム「Mob Rules」の1曲目です。

このころのメンバー。左からトニー・アイオミ(ギター)、ヴィニー・アピス(ドラム)、ロニー、ギーザー・バトラー(ベース)。
Turn up the Night by Black Sabbath
※翻訳は管理人によるものです
A rumble of thunder
I'm suddenly under your spell
No rhyme or reason or time of the season, but oh well
The darkened deliver
I shake and I shiver down your soul
You know what to cover
I think for another it's a story told
So get a good hold
雷が鳴り響いたら
俺はたちまちお前の呪文にかかった
訳もわからないしいい時期でもない、だがいいさ
闇が近づいて
俺はお前の魂を揺すぶり、震えさせる
何を隠すべきか分かるよな
また考えたけどそういう話さ
しっかりつかめ
Regiment fooled you
You thought that you knew who you are
A simple equation, that's the relation
But that's gone too far
A time of suspension※, a special condition
That we all know
So let it all go
※suspisionとなっている歌詞もあり
大勢がお前をだまし
お前は自分が誰か知っていると思っていた
簡単な等式さ、それが繋がり
でもはるか彼方に行ってしまった
中断の時だ
我々みなが知っている特別な状況
だから全て放っておけ
Turn up the night
Turn up the night
Turn up the night
It feels so right
夜が来る
夜が来る
夜が来る
すごくいい感じだ
Nighttime sorrow, taken like the pain
Black will not become white
It's all the same
Evil lurks in twilight, dances in the dark
Makes you need the movement
Like a fire needs a spark to burn
夜の哀しみは痛みのように消え去る
黒は決して白にならない
みな同じさ
黄昏に邪悪は潜み、闇に踊る
お前が変化を欲するようにさせるのさ
火が燃えるために火花が要るように
A rumble of thunder
I'm suddenly under your spell
No rhyme or reason or time of the season, but oh well
The darkened deliver
I shake and I shiver down your soul
So get a good hold
雷が鳴り響いたら
俺はたちまちお前の呪文にかかった
訳も分からないしいい時期でもない、だがいいさ
闇が近づいて
俺はお前の魂を揺すぶり、震えさせる
しっかりつかめ
Turn up the night
Turn up the night
Turn up the night
It feels so bright
夜が来る
夜が来る
夜が来る
とても眩しい
Gotta turn up the night
Turn up the night
Turn up the night
It feels so right
さあ、夜が来る
夜が来る
夜が来る
とてもいい感じだ
Turn up the night
Turn up the night
Get out the light
Turn up the night
If it feels right
夜が来る
夜が来る
灯りを消して
夜が来る
いい感じなら
Turn up the night
If it feels right
Shut out the light
Turn up the night
Turn up the night
夜が来る
いい感じなら
灯りを消して
夜が来る
夜が来る
陽気な雰囲気であるながら、リフはしっかりサバス流。そんな独特の味わいが生きた曲ですね。
これ、翻訳するのが難しかった・・・涙
ロニーにはよくあるんですけど、またえらく抽象的な歌詞なもんで。
A rumble of thunder
I'm suddenly under your spell
No rhyme or reason or time of the season, but oh well
The darkened deliver
I shake and I shiver down your soul
You know what to cover
I think for another it's a story told
So get a good hold
雷が鳴り響いたら
俺はたちまちお前の呪文にかかった
訳もわからないしいい時期でもない、だがいいさ
闇が近づいて
俺はお前の魂を揺すぶり、震えさせる
何を隠すべきか分かるよな
また考えたけどそういう話さ
しっかりつかめ
「雷」は自然の持つ凶暴な力を意味しているようです。
西洋のキリスト教的世界では、自然の力は人間の理性と対照的なものとして認識されることが多いので、この部分の前半は何か分からない力によって自然に近いものである本能が目覚める、そんな瞬間を表していると思えます。
で、前半にあるyourと後半にあるyouはどうやら別の対象に語りかけているらしい??
前半は語り手を「呪文にかけた」未知なるもの、後半は語り手がさらに引き込もうとしている別の誰か――おそらくは人間の仲間、あるいは外の世界にいる私たちそのもの――でしょう。
Regiment fooled you
You thought that you knew who you are
A simple equation, that's the relation
But that's gone too far
A time of suspension※, a special condition
That we all know
So let it all go
※suspicionとなっている歌詞もあり
大勢がお前をだまし
お前は自分が誰か知っていると思っていた
簡単な等式さ、それが繋がり
でもはるか彼方に行ってしまった
中断の時だ
我々みなが知っている特別な状況
だから全て放っておけ
最初の3行は、昼の道徳的・禁欲的な社会で生きている状態のこと。
欲望や本能なんてありませんという顔をしてみんな生活しているわけです。そして自分でもそれを信じ込んでいる。
理性の下に潜むものを抑えつけることで社会の一部として機能している、それがsimple equation。
ところが何かの拍子でそれがくつがえされる機会というものがあります。それこそロックに触れるとかね。
それがthat's gone so far=「(・元の世界が)はるか彼方に行ってしまった」ということ。
で、この曲も例によって媒体によって微妙に歌詞が違っていて。
suspensionだと何かを吊るす・中止・猶予、の意味があります。
昼の世界はいったんお終いだ!というハイテンションを感じさせます。
一方suspicionは「疑う」の意味なので、"表の顔"で出来上がっている世界を疑うと考えるとこっちも合っていそうですね。
Turn up the night
Turn up the night
Turn up the night
It feels so right
夜が来る
夜が来る
夜が来る
すごくいい感じだ
そしてこうなる。
やっと解放されたぞヒャッハー!な状態ですね(笑)
Nighttime sorrow, taken like the pain
Black will not become white
It's all the same
Evil lurks in twilight, dances in the dark
Makes you need the movement
Like a fire needs a spark to burn
夜の哀しみは痛みのように消え去る
黒は決して白にならない
みな同じさ
黄昏に邪悪は潜み、闇に踊る
お前が変化を欲するようにさせるのさ
火が燃えるために火花が要るように
Black will not become whiteの部分は、Heaven and Hellにも似たような言葉が出てきました。
>>And they'll tell you black is really white
このフレーズですね。光と闇の対照がTurn uo the Nightにも引き続き現れています。
Turn uo the Nightのこの聯では、もともと人間にとって恐ろしいものだった「夜」がそうでなくなる時を歌っています。
夜は魔物の跋扈する時間帯であり、彼らは人間の本質的な欲望や本能をつついて理性を失わせようとします。
ところが、それが否定するに当たらないものだとしたら、もう「夜」を恐れる必要はなくなりますね。
そして最後に向かっては、夜はすでにこのような存在となります;
It feels so bright (とても眩しい)
It feels so right (すごくいい感じだ)
If it feels right
Shut out the light (いい感じなら灯りを消して)
さて、今回はここまでです。
Black Sabbathはずっと「闇」を表現してきたバンドであり、ヴォーカルの変化によりその「闇」にバリエーションが出てきたと管理人は考えております。
オジー時代とロニー時代では「闇」が質的に違うんですね。
ロニー時代の「闇」もまた、独特の怖さがあります。そんなさまざまな「闇」を感じていただけたらと思います。
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