Holy Diver (DIO)

DIOの記念すべきファースト・アルバム。DIOといえばこれを真っ先に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ブラック・サバスを脱退したロニーが、連れ立って抜けたドラムのヴィニー・アピス、Rainbow時代の仲間でベースのジミー・ベイン、そして別のバンドSweet Savageから移ったギターのヴィヴィアン・キャンベルとともに結成。80年代ヘヴィメタルの記念碑的な作品となりました。
収録曲は以下の通り。
※リンクつきの曲は本ブログでその曲を特集した記事に繋がっています
1. Stand Up and Shout
2. Holy Diver
3. Gypsy
4. Caught in the Middle
5. Don't Talk to Strangers
6. Straight Through the Heart
7. Invisible
8. Rainbow in the Dark
9. Shame on the Night
中でも有名なのがHoly DiverとRainbow In The Darkで、もしかしたらDIOを知らない人でも一度は聴いたことがあるかもしれません。
何といっても生まれたばかりのバンドのエネルギーが凄くて、トニー・アイオミとはまったく違うタイプのギタリストであるにもかかわらず、若きヴィヴィアンの弾きまくるギターが実によく合っているのです。
#2・Holy Diverはサバス時代を彷彿とさせる、やや重めな曲。テンポが速いわけでもないのに体の芯から共鳴するかのように乗ってしまうのが不思議。#5・Don't Talk To Strangersは凝った構成の曲で、緩⇒急⇒緩⇒急の移り変わりが心地よいです。#8・Rainbow In the Darkはこのブログのタイトルにも使った曲で、イントロのキーボードから一気に引き込まれてしまいます。暗闇から天に向かって手を伸ばすような、力強い希求の心を感じさせます。ラスト近くで「~in the dark」の「dark」の部分を思い切り抑揚をつけて伸ばしているロニーの声がすさまじい。
余談ですが、#4・Caught In the Middleにちょっとした思い出があるので、蛇足ながら。
歌詞の最初に、こんなフレーズがあります;
Looking inside of yourself
you might see someone you don't know
Maybe it's just what you need
Letting the river in you flow※
心の中を見れば、知らない誰かがいるかもしれない
それがお前の必要なものかもしれないんだ
そしてお前の川が流れだす
(※サイトによって歌詞が微妙に異なります)
この部分こそ、私がシェル美術賞に挑戦する背中を押してくれた歌詞なのです。
当時の私は公募展の入選歴もろくになくて、どのように活動していくか暗中模索を続けていました。
シェルの名前は聞いていましたが、でも自分は美大も出ていないし、シェルは倍率が高いし・・・と毎日もやもや。
でもやっぱり、そういう展覧会に入れば自分が少しは変われるんじゃないかと思い、挑戦してみることにしたのです。
幸いにも2016年に入選、2018年にはオーディエンス賞受賞と、当初からは信じられないくらい望みが叶いました。
この曲がアルバムの中で特に大好きというわけでもないのに(オイ)、不思議です。
ロニーの歌はこのような思いがけない形で、今でも誰かを励ましているのかもしれません。
特におすすめの曲:Holy Diver、Don't Talk to Strangers、Rainbow In the Dark
総合評価:91点
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ロニーは心の支え
Re: ロニーは心の支え
Holy Diverのビデオ、ああいうシチュエーションに違和感のかけらもないのがロニーのすごいところだと思いました(笑)。ロニーってほんとに中世風の世界が似合いますよね。長編映画版を見たくなります。なお、このアルバムが、私の買ったDIOのアルバム第1号でした。
ヴィヴィアン、元気そうでよかったです。ジミーが亡くなってしまったのは残念でした。
シェル美術賞はけっこう夢見ていた賞だったので、オーディエンス賞までとれて嬉しかったです。お祝いの言葉をありがとうございます。あの作品は数年前から描いている発光する花のシリーズで、今までに描いた中で最大サイズでした。6月に早稲田で個展を開く予定がありまして、そこではシェル受賞作品と同じコンセプトの作品を掌に収まるくらいのミニサイズにしてたくさん展示する予定です。
実はこのシリーズもロニーとの縁があったりします。そのあたりもまたいずれ記事にしたいですね。
ヴィヴィアンのギター、早弾きが格好いいです。去年、デフ・レパードのライブに行きましたが ヴィヴィアンは、抗がん剤の影響で少なかった髪も増え 元気で素晴らしいパフォーマンスをしてました。
Rainbow in the dark は、大好きな曲です、1986年のアルバムIntermissonのRainbow in~も何度も聴きたくなる歌い方です。特にfreeの歌い方が(^-^)
シェル美術賞のオーディエンス賞 受賞 おめでとうございます。
私は、語彙が少ないので余り上手く表現出来ませんが受賞作の「生命の道1」は
静寂の中の安らぎ 生命、遠くに見える未来への小さな希望を感じました。
ロニーの歌には 辛い時 何度も助けられました(^o^)