Follow the Tears (Heaven&Hell)
コンテンツがたまってきたので索引を付けました。ブログのトップに固定してあります。アルバムレビュー及び曲ごとの記事をお読みになるときにお使いください。
あと、カテゴリーの名前を微妙に変えました。「1曲クローズアップ」の方が分かりやすいので。
各記事のタイトルは・・・どうするかねえ(;^ω^) 時間あったらちょこちょこ変えていくか(←不徹底)
さて、さっそく1曲クローズアップです!
1つ前で明るい曲を取り上げたから、今度は思い切りダークなの行くよー。
ロニー最後のバンド、Heaven&HellからFollow the Tears。

Follow the Tears by Heaven&Hell
※翻訳は管理人によるものです
Come lie on a bed of nails and slumber
Rise up, but the hands all pull you down
My sunshine is wind and rain and thunder
I sing, but I can't make a song
棘のベッドでおやすみ
立ち上がれ、でも奴らの手はお前を引きずり下ろす
風と雨と雷が私の日差し
歌っても歌にならない
So if you want to know where I've been hiding all these years
Follow the tears, follow the tears
だから、私がずっと隠れていた場所を知りたいなら
涙を追え、涙を追え
Don't drink from the cup of human kindness
It's a strange brew and poison to the touch
Don't think that they're saving you the finest part for last
Or that you wanted too much
恵まれたカップから飲むな
奇妙な飲料、触覚を毒するもの
奴らが最後まで、お前に最高の役をとっておくなどと思うな
お前は多く望み過ぎたんだ
So if you want to know where I've been hiding all these years
Follow the tears, follow the tears
Follow the tears, follow the tears
だから、私がずっと隠れていた場所を知りたいなら
涙を追え、涙を追え
We'll be there for you
I believed and I can tell you it's not true
Run away before they find you again
The consequence of the conscience
Is that you'll be left somewhere
Swinging in the air
助けてやるさ
信じていたし、それは嘘だと言える
奴らがまたお前を見つける前に逃げろ
良心の結果、お前はどこかで
宙ぶらりんになる
So if you want to know why I've been hiding all these years
You might just find the way before the signs all disappear
Follow the tears, follow the tears
だから、私がずっと隠れていた理由を知りたいなら
目印がみな消える前に道を探せるなら
涙を追え、涙を追え
If you want to find me, if you really care
Follow the tears, they're everywhere now, now
私を見つけたいなら、本当に気にしているなら
涙を追え、至る所にいるから 今、今
アルバム「The Devil you Know」に収録された曲です。
前にアルバムレビューでも書いたんだけど、これはロニー・ジェイムス・ディオが遺した中でも最重・最暗・最恐の曲ですね。冗談抜きで。
ロニーは生前、WeRockCityのインタビューでこう語っていました。
「正しい人生を送れず苦労して来た人についてで、ストーリーが語られる。歌詞を読んでもらわないといけないが、‘If you want to know where I’ve been hiding all these years, follow the tears’と言うくだりがキモだね。読んでわかる通り、涙をたくさん流して来たとても悲しい人なんで、彼のいるところを突きとめるには涙の跡を追えばいいのさ。」
(元記事はこちら)
ロニーの言葉通り、本来なら喜ばしいはずのものが意味を逆転させてしまっているフレーズが多いですね。
「棘のベッド」「風と雨と雷が私の日差し」「歌っても歌にならない」等、最初からずいぶん出てきます。
安息の場であるはずのベッドも「Bed of Nails」=釘の生えたベッドで、眠ることのできない苦痛の場になってしまっています。
全体的にそういう、望みのない状態の表現を散りばめた歌と解釈できそうです。
しかしこの部分はやや解釈が難しいかも。
We'll be there for you
I believed and I can tell you it's not true
Run away before they find you again
The consequence of the conscience
Is that you'll be left somewhere
Swinging in the air
助けてやるさ
信じていたし、それは嘘だと言える
奴らがお前を見つける前に逃げろ
良心の結果、お前はどこかで
宙ぶらりんで放っておかれるのだ
公式の歌詞だと、We'll be there for youは誰か別の者たちが言った言葉になっています。
その言葉を信じていたけど嘘だった、と。
そう考えるとここに出てくる「奴ら」とは、いざという時に助けにならない「ヨブの友達」のような者たちなのかもしれません。
(※旧約聖書の義人・ヨブが神に信仰を試されたとき、友人たちがやってきて余計なことばかり言ったという話から「ヨブの友達」と言う言葉が生まれました)
Swinging in the airは動きの取れない状態を比喩的に表したとも読めるし、もっと即物的に考えれば自殺や処刑のイメージでもあります。さらに救いがなくなってしまいますが。
Rainbow時代から30年あまりたって、ロニーが到達した音楽性の重さに驚いてしまいますが、この曲はなんとThe Devil you Knowツアーでセットリストの常連でした。
すごいよね。ロニーはどんな気持ちでこの曲を選んだんでしょう。もちろんほかのメンバーの思惑もあるでしょうけど。
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tag : ロニー・ジェイムス・ディオヘヴィメタルハードロックDIOブラック・サバスBlackSabbathヘヴン・アンド・ヘルヴィニー・アピストニー・アイオミギーザー・バトラー
No title
Re: No title
Black Sabbathの中でも特にヘヴィな感じですよね。
そしてこの曲をロニーが歌うという組み合わせ・・・
オジーとはまた違った闇の世界ですね。
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いや~ヘヴィですね。
トニー・アイオミの
半音下げたチューニング。
重いサウンドです。
いいですよ、やっぱり。