My Rainbow In The Dark ロニー、亡くなる10日前の記録

ロニー、亡くなる10日前の記録

かつて、WeRockCityというサイトがありました。
HR/HMのみならず、国内外のロック関連の情報を届けてくれていたサイトで、管理人もよく立ち寄っていたのですが、残念ながら2012年に閉鎖になってしまいました。

WeRockCityは、その名前があきらかにDIOの曲「We Rock」に由来しているだけでなく、我らがロニー・ジェイムス・ディオが公認の市長ということになっていました。
そこにあった記事をご紹介しようと思うのは、ロニーの最晩年についてのあまりにも貴重な記録だからです。
ことに、2009年秋にロニーが入院してから翌年5月に亡くなるまでは、かなり頻繁に記事を載せてくれていました。一部は現在でも、インターネットアーカイブで読むことができます。

もうすぐロニーの命日。
管理人は今でも、当時の記事を見ると心がざわざわしてしまいます。

2010年5月6日の記事です。元記事はこちら。

●HEAVEN & HELL、ヨーロッパのサマーツアーをキャンセル！

HEAVEN & HELL（ヘブン・アンド・ヘル）は、胃癌の治療を続けているヴォーカリスト、Ronnie James Dio（ロニー・ジェイムス・ディオ）の状態がまだ完全な回復をしていない事が理由で、この夏のヨーロッパ・ツアーをすべてキャンセルした。

ヘッドライナー出演のはずだったイギリスのBloodstock 10th anniversary festival、High Voltage Festival、そしてスイス、チェコ、ブルガリア、ルーマニア、トルコで開催されるSonisphere festivalは既にチケットが発売されていた。5月にはリハーサルに入る予定で、ツアーの準備を進めていただけに、メンバー達も名残惜しい気持ちでいっぱいの様子だ。

「HEAVEN & HELLのサマーツアーをキャンセルする事は非常に残念だが、Wendy（Ronnieのマネージャー＆妻）と俺、そしてドクターは一生懸命頑張ってきたものの、まだ活動する時期ではないと判断した。みんなの応援と愛で頑張っている。また、ツアーも音楽も生命もマジックももっとあるだろう！」とRonnieは声明文を発表。

Artisan News Serviceの報道によるとRonnieは次のように語っている。「良い時と悪い時がある。時間がかかる事だからな。キモセラピー（化学療法）がこんなに大変な事だとは思わなかった。どんどん次第に増大する影響がある。療法を受ければ受けるほど、益々薬が増えて時間がかかるんだ。食欲も出ないが、食べるのは余り好きでないからそれはいいんだが・・・食べなくてはならないから非常に大変だ。でも打ち勝つと決心している。ヒューストンの世界一の医師達を信頼して、俺も正しい行いをしている。信じているよ。人生についてポジティヴに考え、もっと生きるんだ！」

4月8日にロサンゼルスのClub Nokiaで行われたRevolver Golden Gods Awardsの授賞式に現れたRonnieの映像を観る限りでは、病人には思えない精神力と強さを感じる。

まだまだ現役で歌い続けて欲しいRonnieへ向けて、一日も早い回復を心から祈りたい。

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残念ながらロニーはこのあと回復することなく、5月16日に亡くなりました。
しかし5月6日の時点で「サマーツアーをキャンセル」と報道されるということは、それまではまだツアーに出るつもりだったということか・・・。
それも何だか逆の意味ですごい。

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